桐谷ふみです。
「怒る人はどうしたらいいかわからない人」
今日は、このお話をしたいと思います。
もし、身近にやったらめったら怒る人がいたら
「あぁ、なるほど、この人は困ってるのか、手詰まりなんだな・・」
と、一歩はなれてコミュニケーションをとるヒントになれば、嬉しいです。
そして、今、怒っているかた。
あなたはきっと、短期間でなんとかしようとして、困っていることがあるのかもしれませんね。
助けて、困ってます、と、周りに伝えてみてください。
世界はそこまで地獄ではないと思います。
今日のブログは長いですが、どうか最後まで読んでもらえると嬉しいです。
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奥様はこの方をご存知かしら。
元全日本バレーボール代表、益子直美さんです。
(事務所の公式のお写真から)
わたし、彼女が現役の試合を観戦してことがあります。
当時所属されていたイトーヨーカードーチームの本を買ったり。
ポスターを店舗からもらったりと、当時のチームがすごく好きだったんです。
彼女は、東京の強豪、共栄学園出身です。
女子で初めて、バックアタックとジャンピングサーブを武器に「下町のマコちゃん」と言われ、早くからバレー界のアイドルでした。
全日本にも選抜され、所属していたイトーヨーカードーチームでは、日本リーグ(現Vリーグ)を2回優勝しています。
でも、衝撃だったのが「実はバレーが大嫌いだった」ということを、最近、開示されてるのです。
ミスをすると怒られるから体がすくんで、思考が止まる。
円形脱毛症になり、毎日おなかが下っていた。
当時のあの愛らしい笑顔の影で、そんなことがあったと知り、わたしはとてもショックでした。
そのお話のインタビューが、ここ最近よく取り上げられまして、昨日はBS-TBSの「Style2030 賢者が映す未来」という番組でお話されてました。
こういういい番組ほど、全国ネットでやらないんですよねぇ・・・
益子さんは、「監督が怒ってはいけない」というルールの大会を主催されています。
どうしてそんなルールの大会を始めたのか。
自身が怒られることで、バレーが嫌いだったから。
「怒られるのが嫌でチャレンジしなくなる」
そういう子どもをなくしたいという想いからでした。
怒られることで萎縮する。
エースなのに14-14でボールをあげないでくれと、セッターに相談するほど怖い。
バレーに関わることだと、体調が悪くなる。
というほど「怒り」が「怖い」にもかかわらず・・・
大学のコーチになったとき、自分があれほど苦しんだ「怒る」というツールで、選手を指導してしまった、と。
「選手はドン引きしてました(笑)」と。
なぜ、「怒り」を使ったのか。
自分がコーチの勉強していないまま指導して、ある程度のところにきたら、選手が成果をあげる方法がわからなくなった。
短期間で結果を出すのに「怒り」を使った。
と、お話されてました。
つまり、怒る人とは、なんとかしたいけど、どうしたらいいかわからない人、なんです。
知識不足。下地不足。
対応する能力が不足している。
自分の手に負えない。
でも、なんとかしたい、なんとかせねばという状況。
怒り以外の表現方法を学んでいない。
ボキャブラリーが少ない。
条件がそろうと、どんなにイヤでも「怒り」というツールに、誰でも手が伸びやすいということです。
この1週間でリンクが変更されそうなファイル名ですが、、
番組のお話をまとめたイラストがありますので、どうか見てみてください。
https://www.bs-tbs.co.jp/images/grareco_06.pdf
「怒る人」は「強い人」ではありません。
「怒る人」は「困ってる人」です。
困っているので助けてくださいと、相談できなかったり、言えない状況にある人かもしれません。
怒りで気づいてほしいというSOSを出している人かもしれません。
弱みを見せられない人かもしれません。
毎日毎日、そのことを考えているほど真剣で、でもできなくて、プレッシャーであふれている人かもしれません。
双方向から有益なコミュニケーションをとるきっかけになりますように・・・。
もし、今、まさにこの状況のかたがいたら、どうぞLINEやメルマガでわたしに話しかけてくださってかまいませんので。
どうかひとりにならないでね。