<妙なるたわ言(4)「ちょっとズレ」について>



 「ちょっとズレ」とは、そのまま小話になる。たとえば前に勤めていた会社の受付嬢の話。


 彼女はお客さまを応接室へとご案内し、ソファに向かって手を差し伸べ、こう言おうとした。「どうぞこちらへお掛けください」しかし口を衝いて出たのは、「どうぞこちらへおけけください」



 お客さまが爆笑したのか、それとも差し出した手に本当にお毛々をくださったのかはわからない。どこのお毛々をくだすったのかもわからない。詳しく訊いておくべきだった。



 次にわたしの名前が花輪さんだとする。


 ある日職場で、大事なお得意様から電話がかかってきた。ものすごく緊張してしまうお客様だ。先方は言った。「花輪さんはいらっしゃいますか?」「はい、わたしが花輪です」そう答えるはずだった。だがのぼせて上ずったわたしは、「はい、わたしが花輪でしょう」


 自分の名前を推量してどうするのよ!「はい、多分わたしが花輪でしょう」みたいに。昔あったテレビ番組の、「本物は誰だ!?」じゃないのよ!


 からかわれていると感じたか、(こいつ実はバカだったんだ)と思われたかは計り知れないが、憮然とした重苦しい気配が流れたのだけは確かだった。事務所のみんなは大笑いした。


 「はい、ズバリわたしが花輪でしょう」まさにちびまる子ちゃんの丸尾くんだ。このエピソードは、後々までの語り草となっている。



 そして子供は、大人顔負けのギャグの天才だ。知人の小さな娘さんが、こんなことを語ったらしい。


 「ねぇお父さん、どうしてお父さんは朝トイレが長いの?」「会社に行くためだよ」「だって会社にもトイレはあるじゃない」


 「ねぇお父さん、どうしてお父さんは会社に行くの?」「飯を食うためだよ」「だったら家で食べればいいじゃない」


 赤ずきんちゃんとオオカミのおばぁちゃんみたいな会話だが、幼児の天然のボケには、並みいるお笑い陣もかなわない。ちびっこの鋭いツッコミは、お釈迦様にもわかるめぇ。自然発生的無欲のギャグセンスほど、手ごわいものはない。



 ブランド品に興味を持てないわたしは、リーズナブルでおしゃれなバッグやアクセサリーを、より多く買いあさるようにしている。従ってブランド名にもきわめて暗かった。そんなわたしと友人との、かつてのやりとり。


 「この間セリーヌのバッグを買ったの」「へぇ、プロ野球のファンだったんだ」「なにそれ?」「だってセ・リーグのバッグを買ったんでしょ?」


 誰もツバメのキャラクターが描かれたバッグなんぞ欲しかない。タダでくれても困る。タイガーマークもそう。炊飯ジャーじゃあるまいし。「事実は小説より奇なり」



 ではおしまいに、本日の一句。


 「ハゲ頭 バレてるズラがちょっとズレ」


 次回もヨロピクピク。



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<妙なるたわ言(3)「スローペース」について>



 「スローペース」と聞いて、ロンシャン競馬場における凱旋門賞での前半のレース運びを思い浮かべる人は、そう多くないだろう。レース展開のペース配分なら、ジョッキーに任せておけばいい。それにしても残念だったな、ディープインパクト。天高く馬肥ゆる秋。空高く馬超ゆる秋。ああ、天馬のごとき君なりき。



 昨今、「スローフード」「スローライフ」なる、スローペースな生き方がささやかれている。


 たとえば不動産屋の物件で、駅から5分とある。こういう場合、実際には8分かかる。わたしの足なら15分は堅い。これはただのスローモーションであり、単なるマイペースに過ぎない。



 わたしの足といえば、かかとのガサガサが気になる季節となった。昔は軽石でゴシゴシこすったものだが、あたらやわ肌を傷つけるばかりだ。「過ぎたるは及ばざるがごとし」


 夏ごろから、長期戦で立ち向かうことにした。入浴の際にやわらかめのボディタオルで、いつもより少しだけ多くかかとをなでる。10回くらい。そうやって足のウラ全体もマッサージする。1ヶ月ほどで変化があらわれたので驚いた。


 「継続は力なり」古人はうまいことを言う。何事も日々の小さな積み重ね。ゆっくりゆっくりあわてずに。


 「なぜ急ぐ、昔はみんな歩いてた」現代人もうまいことを言う。



 今後はおしりのセルライトに挑戦しようかと思う。果たして効果が出るのは半年後か1年後か?はたまた3年後か10年後か?10年もすれば観念し、というよりは達観し、霜降りおしりにも愛着がわくしれない。どっちみちソンはない。


 牛ならば、霜降りの肩ロースは上等品とされている。



 ごはんを食べるのが遅いのを、「スローフード」とは言わない。そういうのは、「のろい」と言う。以前食間に飲む薬を、ごはんを食べている途中に飲んでいたことがあった。「食間」を、「食事をしている間」と勘違いしたためだ。そんなズレた間抜けさ加減は、「スローライフ」の一環と言えないこともない。



 ではおしまいに、本日の一句。


 ステーキハウスにて。「BGM ロースなブギにしてくれ」 返句。とんかつ屋にて。「BGM スローなブヒにしてくれ」 心なしか意味不明。


 正しくは、「スローなブギにしてくれ」 Song by 南佳孝。Book by 片岡義男。


 次回もヨロピクピク。



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<妙なるたわ言(2)「出ものはれもの」について>



 人のあくびがうつるというのは本当だ。駅のホームで電車が停まっている間、向かいの電車の吊り革につかまった男性のあくびがうつった。


 道路を歩いていると、前からやって来たホームレスの人のあくびがうつり、妙な心持ちになった。



 しからばと思い立ち、他の動物とではどうかと試みた。少なくとも、犬や猫のあくびはうつらない。金魚もひんぱんにあくびをする生き物だが、やっぱりうつらなかった。どうやら人間どうしにだけ起こりうる現象らしい。


 わんこどうしであくびが伝染したり、にゃんこどうしであくびに感染したり、おさかなどうしであくびが流行ったりするのは見たことがないから、種族間の問題というわけでもなさそうだ。となるとやはり、これもヒューマニズムだろうか。



 彼氏の前では、死んでもオナラをしたくないと思う。女たるもの、これくらいの決意が必要ではなかろうか。とはいえ人間だもの、吹き出した拍子にうっかりなんてこともある。そんな時、聞こえないふりをしてくれるのが愛しい彼だ。だからといって、それに甘んじてはいけないのである。



 男が女の前で屁をこくのは、ひじょうに可愛らしい行為だと思っている。心を許し、リラックスしている証だ。そこでつい調子に乗り、「お返し!」などと向こうを張ってはならない。だって女だもの、親しき仲にも礼儀あり。たとえ長年連れ添った夫婦でも。初めは冗談ですんでも、一発かますごとに、一つずつ愛が褪めていく。



 遺憾にも離婚した男性が、「古女房の放屁に耐えられなかった」と述懐していた。「あばたもえくぼ」の反対で、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」「女房憎けりゃ音まで憎い」てなところだろう。匂いぬるならなおさらだ。


 それが別れの原因のすべてじゃないにしても、出もののせいではれものに触るような間柄になった一例だ。「所きらわず」なんて言い分は、今さらもう間に合わない。



 シリアスな話だなぁ。オナラの話だけに尻アスかぁ。「よっ、うまいッ!きれいにまとまった!松崎さん、座布団5枚持ってきて!」


 せめて山田くんぐらい言ってほしい。



 ではおしまいに、本日の一句。


 「恋女房 掘り出し物の出ものかな」


 次回もヨロピクピク。



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