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Fuzzy Masayan

ある写真屋のぼやき

   受験用写真ならば「合格させてなんぼのもんや!」などと考えながら撮影させて頂いております。半ば本気で「合格させたろっ!」と、集中力をもって気合い入れてシャッター切ります。勿論ご本人の学力次第に寄る訳ですが、撮影中に「自信」という波長を送り、、目の一瞬の「キラリ」を捉えます。かつては、フィルムカメラで撮ってましたので数多くシャッターを切ることは無理でした。ロールフィルムでしたら未だしも、シートフィルムも、婚礼写真や商品撮影、宣材写真などに使っていたので、「一発入魂」が常時の撮影態度でした。フィルムホルダーに入ってるフィルムは二枚しか撮れなかったので。画質は未だしもデジタルカメラは数多く切れるので、表情のデリカシーを追えるので、重宝です。          デジタル時代になって撮り方が変わって来たようです。適正露光とかライティングとか、一瞬のミスが命取りだった昔と違って、現在はモデルさんに集中出来るのでその点、楽です。

      証明写真を撮るときに、この集中力を応用して「一発入魂」を「「連発入魂」的な撮影でキラリ光る表情を徐々に引出す努力をします。撮影前に、当たり前ですが髪型や服装の乱れを修整します。それぞれに個性が有りますので客観的に観るように心掛けて、その上で好みをお聞きします。この段階で難しいのは、証明写真を提出なさる事業所、

学校、官公庁など、マッチングしなさそうに感じる場合です。相手を知ることは大切です。       その後は、姿勢を見てゆきます。立っても座っても姿勢は大切です。 スケートの真央ちゃんや、剣道など武道をやってる方、社交ダンスなど、実に素晴らしい、美しい姿勢をなさってます。

 「名は体を表す」と昔から云われてますが、「体は人格を表す」、なんて勝手に言わせてもらう位、「姿勢」はは顔に出ます。父は剣道をやってたらしいので、常に言ってました。「背中にも隙を見せるな」なんて。姿勢よく歩いてる人の背後から打ち込もうと思っても、なかなか、スキがなくて打ち込めないもんだよとか姿勢にうるさい父でした。

   撮影中は、モデルさんにしゃべり続けます。コミュニケーションは言葉でしか手段が無いんで。その代わり目は絶対にモデルさんから離しません。最近気付いたのは,シャッター切っている時は、呼吸をしてないことです。目を離すとお客さんの「気」が逃げてしまうような気がして。若干のカメラアングルの誤差を修整し、目線が決まったら、瞼の開閉の微妙なコントロールををさせていただいて、最良の所でフィニッシュを決めます。切り終わった瞬間に、私の止まってた息ががはきだされます。     こんな感じで日常のの証明写真を撮ってますが、お客さんから「おかげさんで、合格したよ!」と言われるのが、何よりも嬉しいです。勿論、力及ばずということも日常かと思いますが、少し、自信をもってきました、、この年齢で!?    関西の某音楽学校の受験生を、撮らせていただいたことが嘗てありましたが、三年間挑戦しましたが残念ながら夢叶わずでした。でも、一次試験は三回とも合格出来ました。一時は、私もへこみましたが若い人には可能性は無限にあります。今頃、どこかのステージで頑張ってることと思います。   常の精進を怠るなと自分に言い聞かせております。年を重ねても、言い訳はききませんので。

   証明写真はポートレートを含めて、「いい目をしている写真」かなと思います。造形的には顔かたちはみんな違います。耳の形や鼻の大きさもみんな違います。カメラマンはライティングなどによって造形としての創意工夫を凝らしますが、証明写真は真正面から撮らなければなりません。本来その持ってる意味合いは基本的には、修正を施すべきものではありません。   そこで、手を下さないでいいお顔を撮るにはどうしたら良いか、悩んできました。   最近になってからですが、目がポイントだと思い、いいまなざしは万難を排すと気づきました。目の中でも命は瞳の表情に在ると!    その人の全ては瞳の表情で決まると考えています。  簡単には出せませんが、 だからこそ更に修行

を積まねばなりません。   どうもカメラマン自身がモデルさんの瞳に映り込んでしまうらしいので。                 つづく