といえばやっぱりこれだよね。
土俗的な原体験からの脱出と挫折を描く、寺山修司の自伝的代表作。/キネマ旬報ベスト・テン第6位。/青森県・下北半島の恐山に近いとある村。/少年時代の“私"は古い家屋で母と2人暮していた。/母への屈折した思い、隣の家に嫁いできた美しい人妻や村にやって来たサーカスの誘惑が少年を家出へと駆り立てる。/中年になり上京した“私"は、1本の映画を作っている。/“私"は次第に捨ててきたはずの故郷への絶ちがたい絆を自覚する…。/歌集「田園に死す」をもとに、子供時代と現在をどう次元で綴ることでひとりの少年の自己形成の過程を映像化した、寺山修司の自伝的作品。