親切が私の家の中を滑らかに歩き廻る。
<親切夫人>それはとてもいいお方!
彼女の指環の青や赤の宝石は
窓に輝く
鏡は笑みに満たされている。
子供の泣き声ほど現実感の強いものがあるだろうか。
兎の泣き声はもっと乱暴かもしれない
でも それには魂がない。
シュガーは何でも癒せると<親切夫人>は言う。
シュガーは必要な流動体
その結晶体は小さな湿布。
おお 親切 親切
麗しい心で いろんなものを拾い上げる!
私の日本製の絹衣 必死の蝶たち
それはいつピンを刺され麻痺させられるか分らない。
と どうでしょう あなたがやって来る
蒸気の花環をつけたお茶を持って。
血の噴流が詩なのです
それを止めることはとても無理です。
あなたは二人の子供を私に渡す 二輪の薔薇を。