僕の手のひらから秋はむさぼる、秋の木の葉を――僕らはともだち。
僕らは胡桃から時を剝きだし、それに教える――歩み去ることを。
時は殻の中へ舞い戻る。
鏡の中は日曜日。
夢の中でねむる眠り。
口は真実を語る。
僕の目は愛する人の性器に下る――
僕らは見つめあう。
僕らは暗いことを言いあう。
僕らは愛しあう、罌粟と記憶のように。
僕らは眠る、貝の中の葡萄酒のように、
月の血の光を浴びた海のように。
僕らは抱きあったまま窓の中に立っている、みんなは通りから僕らを見まもる――
知る時!
石がやおら咲きほころぶ時、
心がそぞろ高鳴る時。
時となる時。
その時。