W.フォークナーの短編『バーベナの匂い』読了。

 

 

 

フォークナーの「ヨクナパトーファ・サーガ」の一編で、

南北戦争の記憶もまだ生々しく、

決闘/仇討ちが因習として残る南部を舞台に、

主人公が採った行動が周囲にどんな影響を及ぼしたのかを描いている。

 

「男らしさ(男性性)」とは何なのか、

あるいはその裏返しとしての「女らしさ(女性性)」とは何なのか、

さらにいえば、「人間らしさ(人間性)」とは何なのか、ということを、

深く考えさせてくれる作品だと思う。