2000年に起きた世田谷一家殺害事件は、
恐らく僕くらいの世代にとっては最も記憶に刻み込まれた事件の一つになってると思う。
20世紀最後の大晦日、夜のニュースでこの事件を知ったときの光景を、
僕はまだはっきりと覚えている。
入江さんとお母様が抱えざるを得なかった悲しみ、辛苦など、
そういった感情は僕らには察するに余りある。
しかし、僕らもまた、入江さんとともに、
これらの感情に向き合わなければいけないと思う。
犯罪や差別に苦しむ人が、一刻も早く、一人でも少なくなるような、
そんな国になってほしいと思うので。