暖かな家で
何ごともなく生きているきみたちよ
夕方、家に帰れば
熱い食事と友人の顔が見られるきみたちよ。

 これが人間か、考えてほしい
 泥にまみれて働き
 平安を知らず
 パンのかけらを争い
 他人がうなずくだけで死に追いやられるものが。
 これが女か、考えてほしい
 髪は刈られ、名はなく
 思い出す力も失せ
 目は虚ろ、体の芯は
 冬の蛙のように冷えきっているものが。

考えてほしい、こうした事実があったことを。
これは命令だ。
心に刻んでいてほしい
家にいても、外に出ていても
目覚めていても、寝ていても。
そして子供たちに話してやってほしい。

 さもなくば、家は壊れ
 病が体を麻痺させ
 子供たちは顔をそむけるだろう。