新たな未来へ

 双葉の悲しい青空よ
 かつて町は原発と共に「明るい」未来を信じた
 少年の頃の僕へ その未来は「明るい」を「破滅」に
 ああ、原発事故さえ無ければ
 時と共に朽ちて行くこの町 時代に捨てられていくようだ
 震災前の記憶 双葉に来ると蘇る 懐かしい
 いつか子供と見上げる双葉の青空よ
 その空は明るい青空に

 震災3年 大沼勇治


ジャーナリスト渋井哲也さんの記事(週刊文春掲載)より