ねむの花  ひとつ
手折った
眠りから覚まし  傷つけるもの
夢は
星座のように
巡り来る  夜の調べ
微かな風が吹く
褪せた花びら  一片
散る
それぞれの  井戸の中へ
波紋がまた
たゆたう