林芙美子の詩風も吹くなり雲も光るなり生きてゐる幸福(しあわせ)は波間の鷗のごとく漂渺とたゞよひ生きてゐる幸福はあなたも知ってゐる私もよく知ってゐる花のいのちはみじかくて苦しきことのみ多かれど風も吹くなり雲も光るなり