引き続き、『マルサの女2』を観た。

マルサの女2 [DVD]/ジェネオン エンタテインメント

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前作では(ラヴ)ホテル王だった査察対象が、
今作では宗教法人を装う地上げ屋になっている。
時代は1988年、
バブルがまさに絶頂期に向かっている時だ。

(新興)宗教も地上げも、
バブル期に横行したものとして挙げられよう。
一般庶民の一部は土地を担保に株価やゴルフ会員権の高騰に
酔いしれ、
銀行は土地神話の下にヤクザを使って地上げを行い、
宗教はそうした時代の流れについていけない人たちを
救済の名の下に取り込んでいった。
後に一連の凶悪事件を起こすことになる
オウム真理教(現アーレフおよび光の輪)なども、
こうした時代風潮を背景に勢力を伸ばしていったと言える。
そう考えると、本作の先見性には驚かざるを得ない。

それにしても予告編のナレーション、

これは、私たちの美しい国・日本の、悪の自画像だ。

なんて、まるで今の日本を解説してるかのようだ。