えんじゅです。
まもなく始まるフィギュアスケート・NHK杯in宮城の宣伝を、
なんとなく見てました。

『スワロウテイル』や『リリィ・シュシュのすべて』などの作品で知られる
岩井俊二監督(仙台市出身)の作詞、
数々のCMや映画、アニメなどの音楽を作曲している
菅野よう子さん(宮城県出身)作曲で
東日本大震災へのチャリティーを目的に出された曲『花は咲く』を
バックに、
トリノ五輪金メダリストの荒川静香さんが、
縁の深いアイスリンク仙台で後輩に当たるジュニアスケーターたちと
東北再生への祈りをこめた演技を披露するPVの撮影風景を
流してました。

花は咲く/フライングドッグ

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荒川さんの美しい演技に見とれるとともに、
一緒に共演したジュニアスケーターたちの気持ちを想像しながら
少しほくそ笑んでましたが、
憧れの人を目の前にするというこういう機会は、
彼女らにとっても非常に大きい財産になるのではないかと思います。

世間は昨日、国会(衆議院)が解散し、
維新と太陽が合流とか、どうでもいいようなニュースに沸いていて、
実にくだらないとしか思えませんが、
震災以降の僕はそういった「絶望的な現実」よりも、
こんな宣伝番組のような、一種紛い物かもしれなくとも、
「希望」にこそ惹かれます。
メディアで垂れ流される紛い物の「絶望」よりももっと本物で、
強烈な絶望ならここ(被災地)にはありふれてますし、
3・11以降、僕らが見たいのは希望なんじゃないかと思います。

今の政治家やそのプロパーは、
そうした声を全然拾い切れてないように個人的には思います。
彼らにとって重要なのはただ、
保守だの新自由主義だのリベラルだの共産主義だのといった
自分たちの「思想」「主義」であり、
それに如何に忠実であるかという忠誠心の問題であって、
実際に政治の力を必要としてる人たちの姿はそこでは
視界の隅にすら入れられてないように思います。

被災地が必要としてるものは生きること、復興そのものです。