気のせいだろうか?

通りすがりのショーウィンドウの前で

今はもういないはずのあなたの匂いを見つけた。

甘やかで 軽やかで

それでいて紳士らしく頼もしいあなたの匂いを。

それは一瞬鼻を掠(かす)め通っただけで

すぐに消えてしまい

わたしにあなたのもういないことを再確認させただけ

だった。

わたしは今夜も あなたの微笑を夢見る。

栓を開けて

この紅い香水の壜(びん)の中に

あなたの匂いを閉じ込めておくために。


                 第1詩集『大洪水』より



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第1詩集『大洪水』

第2詩集『水底から』

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