汚れきってしまった私たちの故郷は

それでも私たちの糧を育み続けている。

私たちはそのただなかで、

今日も呼吸を続けている。深く、長く、

どこまでも真っ直ぐに、

この汚れきった故郷の空気を

胎内に取り込む。

そしてこの

汚れきった土の上で

汚れきった水とともに

汚れきった空気を吸い込みながら

どこまでも生きていく。

誰の憐れみなど

受け容れることもなく。