えんじゅです。
夜勤明けで、
職場のTVでNHK「あさイチ」を見てたら、
阪神淡路大震災から今日で17年という特集をやってて、
もうそんなになるのかという感慨に耽ると同時に、
なんとなくYouTubeで関連動画を探してたら、
ジャズ・シンガーのアン・サリーさんが
『満月の夕』をカヴァーしてるのを見つけました。

あさイチ
http://www.nhk.or.jp/asaichi/2012/01/17/01.html



沖縄の?歌手・平安隆さんが
ウチナーグチ(沖縄語)でカヴァーしたのは聴いていましたが、
そもそもこの曲がソウル・フラワー・ユニオンの曲で、
あの震災を機に生まれた曲だという事は
この動画に出会うまで全然知りませんでした
(それどころか、てっきり沖縄の曲かと思ってました(;^_^A)

1995年1月17日(火)午前5時46分。
今に至るまで使い回されるあの空撮の映像。
完全に横倒しになった高速道路の橋脚。
そして、潰れた無数の家屋の残骸。
まだ中学生の子どもの目には
まるでこの世の終わりのように見えましたが、
まさかその16年後、それ以上の光景が、
自分のごく身近なところで繰り広げられる事になるとは
思いもしませんでした。

地震当夜、神戸は満月だったそうです。
それから一ヵ月後、ソウル・フラワー・ユニオンが
慰問のために神戸でライヴを行ったときにも満月で、
観客の中には「満月を見るのが怖い」と言う人もいたそうで、
この曲はそうした出来事を元に書かれたそうです。

 解き放て
 命で笑え
 満月の夕

美しい満月でさえ安心して見れなくなってしまった人たち。
まさに「命で笑う」ことで、そうした不安や悲しみを、
一時でも忘れてほしいという、
彼らの祈りがよく表れた詞ではないでしょうか。

『満月の夕』だけでなく、今、被災地では、
神戸での経験を生かそうと何人もの人たちが現地入りし、
復興の手助けをしてくれています。
祈りのリレーは続いています。
その祈りが、一刻も早く実る日が来ますように。