再び、えんじゅです。

昨日の友人・あべ君のtweetで、

バスの車中での大声の会話はよくて、

携帯電話での通話がなぜだめなのか、という、

もっともな疑問がありました。


http://twitter.com/#!/abetaku_sendai


個人的にはどっちもダメだと思いますが、

携帯電話での通話について、少し書きたいと思います。


僕の祖母は心臓にペースメーカーという機械を入れています。

弱った心臓の働きを補助するための、補助機械なのですが、

このペースメーカーというのは内蔵された電池で動いていて、

強い電波を浴びると動かなくなったり、動作が不安定になって、

そうした場合、即使用者の一命に関わる事態になってきます。

最近のものはだいぶ性能もよくなって、半径20センチくらいまでなら

安全になってきたそうですが、僕の祖母のように

長年使用してる人にとっては、近くで携帯電話を使用してるのを

見るだけで、心理的負担が大きいようです。


http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/02kiban16_02000032.html


祖母は僕が生まれてまもなくに入れ、もう30年近くも使用しています。

今でも年に一度、定期的に通院し機械の状態を検査し、

必要なら手術で機械を交換しています。

外見的には何の支障(障害)もないように見えますが、

立派な(?)障害者(身体障害1級)です。

俗に言う、内部障害というやつですね。


日本のペースメーカー使用者は現在30~40万人と言われています。

内部障害者は外見的には何の異常も見られないために、

肢体不自由者(「身体障害」と言ってたいていイメージされる障害)とは

また違った差別や偏見にさらされる機会が多いと言われています。

携帯電話ひとつとっても、

苦情を言うと逆に言い返されることもあるようです。

僕も実際、祖母が、運転する車を障害者用のスペースに停めて、

警備員に怒られる様子を間近に見たことがあります。


たしかにこの十数年で、障害者、特に肢体不自由者をめぐる

状況はよくなったように思います。

しかしその一方で、内部障害者や知的障害者、

精神障害者をめぐる状況は遅々として進んでないように思えます。

仕事で障害者と関わる機会が多い分、余計にそう思えます。

障害者ばかりでなく女性やマイノリティーの人たちに、

もっと理解をもった社会が必要なような気がしますし、

早くそういう社会が実現してくれればと思います。


そのためには、皆さんの理解がぜひ必要です。