えんじゅです。

震災後のサントリーのCM、いいですねニコニコ

竹内結子さんや宮沢りえさん、本木雅弘さんなど、

今までサントリーの商品CMに出た事のある方が勢ぞろいして、

スタジオマイクを前に、

故・坂本九さんの名曲『見上げてごらん夜の星を』や

『上を向いて歩こう(SUKIYAKI)』を歌い継いでいくという、

シンプルなものですが、

この歌の持つ意味とか坂本九さんの事故死のこととかを考えると、

なんだか涙があふれてきそうになります(;´▽`A``


 サントリーHP

 http://www.suntory.co.jp/enjoy/movie/l_s/corp.html?fromid=movt_corp


ともに作詞家・放送作家の永六輔さんの作詞。

『見上げてごらん~』のほうはもともとミュージカル用に、

『上を向いて~』のほうはNHKの伝説的な番組『夢で逢いましょう』の

10月、11月の「今月のうた」として作られたものだそうですが、


 上を向いて歩こう

 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E3%82%92%E5%90%91%E3%81%84%E3%81%A6%E6%AD%A9%E3%81%93%E3%81%86


 見上げてごらん夜の星を

 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A6%8B%E4%B8%8A%E3%81%92%E3%81%A6%E3%81%94%E3%82%89%E3%82%93%E5%A4%9C%E3%81%AE%E6%98%9F%E3%82%92_(%E6%9B%B2 )


並木路子さんの『リンゴの唄』(作詞・サトウハチロー)などと並んで

終戦の焼け跡から人々が再び立ち上がるための

大きな原動力となった歌だということを考えると、

いまに重なるものが感じられます。


この地震の直後から僕は、

TV画面などを通じて瓦礫ばかりになってしまった町の映像を見ながら、

終戦直後の人々(つまり僕らの先祖)のことを想っていました。

東京大空襲(奇しくも震災の前日3/10は66回目の祈念日でした)や

広島・長崎への原爆投下など、

「日本はもはや立ち直れないんじゃないか」というような状況から、

僕らの祖父母、曽祖父母世代は立ち直ってきました。

戦争がなければ日本は自力でTVも作れていたという話も

以前本で読んだことがありますが、


「月給百円」のサラリーマン―戦前日本の「平和」な生活 (講談社現代新書)/岩瀬 彰
¥777
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それぐらいの潜在能力、ヴァイタリティでもって、

わずか10年足らずでの復興を成し遂げ、

次の高度経済成長の時代へとつないでいったのです。


たしかに戦争は半ばは人災です(もう半分は運のようなものですが)。

地震とは違う、という人もいるかとは想います。

でも大きな被害によって人々の「普段の日常」が奪われたということでは

同じですし、65年前の人々への共感と敬意を糧に、

今の僕らにもできることがあると想います。


僕らの祖父母、曾祖母にできたことが、僕らにできないとは思えません。



         見上げてごらん夜の星を

       作詞;永六輔  作曲;いずみたく


         見上げてごらん 夜の星を

         小さな星の 小さな光りが

        ささやかな幸せを うたってる


         見上げてごらん 夜の星を

        ぼくらのように 名もない星が

        ささやかな幸せを 祈ってる


           手をつなごう ぼくと

           追いかけよう 夢を

        二人なら 苦しくなんかないさ


         見上げてごらん 夜の星を

         小さな星の 小さな光りが

        ささやかな幸せを うたってる


         見上げてごらん 夜の星を

        ぼくらのように 名もない星が

        ささやかな幸せを 祈ってる


        ささやかな幸せを 祈ってる