えんじゅです。
今年は日米開戦70周年ということで、
最近NHKスペシャルで
『日本人はなぜ戦争へ向かったか』というシリーズが
放送されています。
全4回、それぞれ「外交」「軍部」「メディア」「リーダー」
といったテーマが設けられていて、
第3回の今夜は「メディア」がどのように
戦争を煽っていったのかを検証するものでした。
新聞やラジオといった当時のメディアが
政府や軍部によって情報統制され、
結果的に戦争に加担したということは
だいぶ以前から言われてたことだと思いますが、
それだけではなく、
当時のメディアは情報統制が本格化する前から、
むしろ積極的に「自粛」という形で
戦争に加担していったのだということがよくわかりました。
まだもう1回分の放送が残されてますが、
3回の放送を見て思うのは、どの領域でも、
やはり当時の日本社会が次第に内向きの思考になっていったことが、
日本が戦争に向かっていった最大の要因だったように思います。
外交官も、軍人も、ジャーナリストも思考が内向きで、
それでいて必要以上に楽観的で、
外に向けてたいした情報発信をしないにも関わらず、
「外」は必ず「内」を理解してくれるというような、
非常に自己中心的な行動原理の下に
動いていたと思います。
僕はこうした傾向は最近の日本にも見られると思います。
いわゆる「ガラパゴス化」ですが、
若者が外国に留学・旅行をしなくなったとか、
あるいは政治・経済のような場面でも、
何かと内向きの議論、主張ばかりが目立つようになってきたと
思います。
かくいう僕も外国に行ったことのない若者のひとりですが(笑)、
やはり「外」との風通しを良くすることでしか、
閉塞感は破れないと思いますし、
新しい文化とか技術といったものが「外」との交流からしか
生まれないことは歴史が証明してると思います。
その意味でも「国を開く」(@官総理;笑)ということは
やはり重要なことではないでしょうか。