ダシール・ハメットと大藪春彦。
どちらも高校生のころ夢中になってむさぼり読み
僕の血となり肉となっている作家なのですが
ここ数年は書店でも見かけなくなっており
「これも時代の流れか・・・」と少々寂しい思いをしていたのです。
と思っていたらハメットの【血の収穫】が
新訳で出るそうじゃないですか!
今までの翻訳版が不満というわけではないんですが
さすがに時代に合わない言葉づかいもあるわけで
今回の新訳はやっぱりうれしい。
「対立するギャング同士を煽って全滅させる」という
映画「用心棒」や「ラストマン・スタンディング」の
原作ともいえる作品、この機会にぜひご一読を。
さて、大藪春彦の【蘇る金狼】も角川から復刊されました。
松田優作の映画で散々儲けたくせに絶版とは・・・と
思うところがなかったわけでもないのですが
今回の復刊で胸のつかえがとれた気がします。
amazonのレビューではとんでもない低評価ですが
ほとんどはカバーイラストに対する評価。
内容は(色々な意味で)強烈なので気にせず読むべし。