他人とは違うギターを持ちたいというのは、
ギター弾きなら誰でも夢見ることだ。
ご多聞にもれず僕もその一人で、
このところテスコやらグヤトーンやらの情報を集めていたのだが、
まあ出るわ出るわ、よくこれだけの種類のギターを作ったものだと
感心せずにはいられない。
いったいどのモデルを探せばいいのか、などと色々調べているうちに、
いつの間にか僕の興味は和製エレキギターの歴史に移ってしまい、
せっかく調べたことをアレするのもアレなものだから、
備忘録も兼ねて、このブログに残すことにした。
断っておくが私家版である。
僕はその筋の専門家ではないし、きっと情報も正確ではない。
もし間違っているのなら教えていただければ幸いだ。
ただし炎上だけは勘弁な。本当に。
■グヤトーン
グヤトーンの歴史は国産エレキギターの歴史だ。
・LG-40/50
僕が調べた限りでは、おそらく日本初のソリッドギターだと思う。
LG-40が1ピックアップ、50が2ピックアップ。
ちなみにLGとは「レスポール・ギター」の略らしいが、
ヘッドはフェンダー風。ムムム。
※画像はEastwood Guitarsという和製ビザールの
レプリカを専門にしている奇特なメーカーのもの。
発売当初、日本ではそれほど需要がなかったものの、
輸出された英国では大いに受け、
国民的ギタリストのハンク・マービンが使用していたという。
また、ロリー・ギャラガーも来日した際にこのギターを探し回ったが
見つからず、その事が日本ギター史に新たなページを刻むのだが、
その話はまた後程。
・LG-65T
ベンチャーズから始まった空前のエレキブームの中、
最も売れたという伝説のギター。
確かにルックスはすこぶる良い。
それにしても金属製のピックガードに
家電みたいなピックアップセレクターは
当時のトレンドだったのでしょうか?
テスコにもこんなギターが多い気がする。
あともう一度言うがLGは「レスポール・ギター」の略。
レスポール・・・?
ちなみに肝心の音ですが
ウフフフフ。
・LG-350T SHARP5
当時グヤトーンの最高機種。
シャープ5のギタリスト三根信宏氏との共同開発で、
ギター少年たちの垂涎の的だった(らしい)。
しかも2018年の時点で、多少モデファイされながらも
現役製造されている。↓
http://www.fujigen-customhouse.jp/shopdetail/000000002136/028/X/page1/order/
※これもうほぼストラトだとか言わない。
・LG-880 Marroly/LG-1000 Glory
ロリー・ギャラガーがLG-50を探しているとの話を聞いたグヤトーンは、
一緒になって探し回るも当時でさえ20年落ちだったギターを
見つけることはできず、そのかわり新しいギターの制作を約束した。
そうしてロリーからのアドバイスを受けて作製されたのが
シングルカッタウェイの「Marroly」、ダブルカッタウェイの「Glory」。
残念ながらグヤトーンはその歴史に幕を下ろしてしまったが、
レスポールに憧れつつフェンダーのパチモンを作り、
最後の最後にマジで世界レベルのギターを作り上げたのは
非常に感慨深いですね。感慨深くない?
次回はテスコとかヤマハとか。時間があれば。