日本エレキギター史【私家版】Vol.1 グヤトーン編 | STUDIO 67

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ブルースとプロレスと、ほんのわずかの愛だけで生きていくBLOG

他人とは違うギターを持ちたいというのは、

ギター弾きなら誰でも夢見ることだ。

 

ご多聞にもれず僕もその一人で、

このところテスコやらグヤトーンやらの情報を集めていたのだが、

まあ出るわ出るわ、よくこれだけの種類のギターを作ったものだと

感心せずにはいられない。

 

いったいどのモデルを探せばいいのか、などと色々調べているうちに、

いつの間にか僕の興味は和製エレキギターの歴史に移ってしまい、

せっかく調べたことをアレするのもアレなものだから、

備忘録も兼ねて、このブログに残すことにした。

 

断っておくが私家版である。

僕はその筋の専門家ではないし、きっと情報も正確ではない。

もし間違っているのなら教えていただければ幸いだ。

ただし炎上だけは勘弁な。本当に。

 

■グヤトーン

グヤトーンの歴史は国産エレキギターの歴史だ。

・LG-40/50

僕が調べた限りでは、おそらく日本初のソリッドギターだと思う。

LG-40が1ピックアップ、50が2ピックアップ。

 

ちなみにLGとは「レスポール・ギター」の略らしいが、

ヘッドはフェンダー風。ムムム。

 

※画像はEastwood Guitarsという和製ビザールの

レプリカを専門にしている奇特なメーカーのもの。

 

発売当初、日本ではそれほど需要がなかったものの、

輸出された英国では大いに受け、

国民的ギタリストのハンク・マービンが使用していたという。

 

また、ロリー・ギャラガーも来日した際にこのギターを探し回ったが

見つからず、その事が日本ギター史に新たなページを刻むのだが、

その話はまた後程。

 

・LG-65T

ベンチャーズから始まった空前のエレキブームの中、

最も売れたという伝説のギター。

確かにルックスはすこぶる良い。

 

それにしても金属製のピックガードに

家電みたいなピックアップセレクターは

当時のトレンドだったのでしょうか?

テスコにもこんなギターが多い気がする。

 

あともう一度言うがLGは「レスポール・ギター」の略。

レスポール・・・?

 

ちなみに肝心の音ですが

https://youtu.be/PqIDDYcnedc

ウフフフフ。

 

・LG-350T SHARP5

当時グヤトーンの最高機種。

シャープ5のギタリスト三根信宏氏との共同開発で、

ギター少年たちの垂涎の的だった(らしい)。

 

しかも2018年の時点で、多少モデファイされながらも

現役製造されている。↓

http://www.fujigen-customhouse.jp/shopdetail/000000002136/028/X/page1/order/

※これもうほぼストラトだとか言わない。

 

・LG-880 Marroly/LG-1000 Glory

ロリー・ギャラガーがLG-50を探しているとの話を聞いたグヤトーンは、

一緒になって探し回るも当時でさえ20年落ちだったギターを

見つけることはできず、そのかわり新しいギターの制作を約束した。

そうしてロリーからのアドバイスを受けて作製されたのが

シングルカッタウェイの「Marroly」、ダブルカッタウェイの「Glory」。

 

残念ながらグヤトーンはその歴史に幕を下ろしてしまったが、

レスポールに憧れつつフェンダーのパチモンを作り、

最後の最後にマジで世界レベルのギターを作り上げたのは

非常に感慨深いですね。感慨深くない?

 

次回はテスコとかヤマハとか。時間があれば。