僕の中では最近ファズよりも使用頻度の高いディレイ。
まぁバンドのジャンルがジャンルだけに当然といえば当然ですが。
紹介したいのは、現在は友達に貸してしまっていて手元にないんですが、僕が最初に使ったディレイ。
こいつ。

Line6 echo park。
Line6のディレイといえばDL4があまりにも有名ですが、エコーパークはその兄弟機。
DL4の機能をそぎ落として、コンパクトにまとめたものです。
でもエコーパークにはできて、DL4にはできないことも実はある。
これを買ったのは御茶ノ水のクロサワ楽器でした。
最初からエコーパーク目当てで御茶ノ水の楽器屋を巡り巡って、でも見つからなくて、駄目もとで店員さんに尋ねてみたら、「隠してある」とか言ってアンプの後ろから取り出したのがこいつでした。
試奏してみたけど、正直使い方が全然わからなかった。
諦めて店員さんに使い方を教えてもらおうとしたけど、店員さんもわかってなかった。
でも何故かすごく気に入りました。
店員さんに「また来ます」と告げて、その一週間後に買いました。
「一週間前にきたあの……エコーパークを」みたいなことを同じ店員さんに言ったら300円値引きしてくれた。
定価2万ちょい。実勢1万6千くらいの所を、結局1万1千くらいで買えた。
帰ってから説明書をちゃんと読んで使ってみた。これはよかったです。
ディレイの音を、アナログ、デジタル、テープから選べて、ディレイの種類はノーマルタップ、スラップ(リバーブのようなもの)、スウェル(スローアタック)、スウィープ、ダッキングディレイ(残響音がだんだん減衰していく)、ピンポンディレイ(二台のアンプ使用時に左右に振る)、リバース(逆再生)などなど。
フットスイッチは二段踏み込みになっていて、軽く踏むとタップ、踏み込むとスイッチが入ります。
onの間はLEDが黄色く光って、offの間は赤く光る。ボードが煌びやかになる笑
ボスのデジタルディレイで、二秒間踏み込みでタップモードに入れる、というのがあったんですが、曲の中で二秒間もディレイを踏み込むのはあまり現実的じゃないだろうと思っていたので、この二段踏み込みはすごく良いです。
一応ディレイ音が返ってくる時間を調整するノブはついているんですが、タップを踏んだ場合はそちらが優先されます。
あとモジュレーターが内蔵されていて、アナログ、デジタル、テープそれぞれに違ったモジュレーションがかけられます。
スウィープにコーラスをかけると、少しフランジャー風味になる。
OBバンドのforteのりょうさんも、アイバニーズのディレイで同じようなことをしていた気がする、多分。
エコーパークが他のディレイと比べて優れているのは、搭載されているtrailsスイッチです。
trailsスイッチをオンにしていると、エコーパークをオフにしても残響音は残ります。
逆にtrailsスイッチをオフにすると、エコーパークをオフにすると残響音も一緒に消える。
これが使える。
DL4をはじめ他のディレイのほとんどは、エフェクターをオフにしても残響音は残ります。
だから、音の洪水を一気に止めることが出来ないんです。
でもエコーパークにはそれができる。trailsスイッチをオンにすれば逆に残すこともできる。
これが地味にすごい。
グヤトーンのちっちゃい青いディレイも残響音は残らないけど、あれはディレイの種類に少し不満があるので。
リバースディレイをミックス、タイム、フィードバックすべてフルテンでかけると凄まじい音の洪水になりますが、エフェクターをオフにしてしまえば全部きれいさっぱり消えます。
最高潮に盛り上げておいてピタッと止めることができるわけです。
学祭で、くるりのコピーバンドをやったときはこれがすごく役に立ちました。
最終兵器として、M13を投入してからはもう役目がないですが、このエコーパークのtrailsスイッチだけは心残りがあります。
また必要になったときは、友達に頼んで使わせてもらおうっと。