ク「なななな、何を頼みたい……んですか?」

「ああら。ちがうわよう。あたしの欲しいのはこっち!」

ノ「えっ、おれ?」

スライムレディ(男)が言うことには、
いま、花園は狙われている! ……らしい。

「だからぁ、逞しいひとに手伝ってほしくてぇ」

ノルを見つめながら、「実はねぇ……」

24%空からスライムの花の蜜を狙って、とあるモンスターが
20%地下からスライムの花を食べる。とあるモンスターが
13%奥に隠してある宝を狙って、とある魔法使いが
43%美しいあたしを狙って、とある騎士が

 

オ「美しいアタクシを狙って、騎士様が押しかけちゃって困ってるのぉー」

どうせ眉唾もんだろうというトラップ。
とりあえず行ってみると、そこにいたのは想像以上にカッコイイ騎士。
銀色に光るアーマーに身を包み、どこからどう見ても立派な騎士だった。
なぜ彼が!?

 

15%魔法にかけられてた!
28%実はスライムコレクター
48%彼の正体はスライムナイト!
09%お宝求めて冒険中

 

見た目は麗しい騎士だったが、足がやっぱりスライム。
スライムナイトだ!

ノルが勇敢にも「どうしてここに?」と問いかけた。

彼は知性あるスライムとして君たちと戦う気はないと言う。
彼らは、妖精王の誕生日に招待されるほどの高貴なる一族なのだ。

「私は、スライム王の命を受けやってきた」

 

44%実は、妻を亡くしたスライム王の花嫁を探している。
13%実は、そのスライムは王の信頼を裏切った逆臣なのだ。
23%実は、不思議な花の香を感知して調査に来たらここに。
20%実は、彼女?にスライム魔法を教えてもらいにきた。

 

ト「なんでここに来たかの答えになってねぇよ」
騎「実は……奥方様を亡くされた我が王の花嫁を探しに来たのだ」
パ(う、うそ……!ということは、このオカマさんスライムを花嫁にと思ってるわけ?)
ク(そ、そうかも!)
キ「ギャッハッハ!!」
パステルとクレイはキットンを押さえつけた。

 

50%このスライムが男だと教える
17%妖精王のお城を聞く
00%妖精ちゃんの宝について聞く
33%この迷路の脱出方法を聞く

 

 

パ「あ、あの……このひと、ひとじゃないか。男ですよ?」

騎「うむ。この方こそ
元王室顧問のスライムウィザードさまではないか」

パステルたちは全員がぽかんと口を開けた。

ス「そう、恋を追いかける前には、そんなこともしてたわね……」

騎「我々はもうあなたを頼るしかないのです」

 

 

56%王妃を見つけるために力を貸してください。
07%王妃に化けるための魔法が欲しいのです。
15%王の友人として、とりあえず王妃役をやってくれれば。
22%誰か王妃にふさわしい人物をご存知でしょう?

 

 

騎「お願いします。王妃を見つけるため、お力を!」
ス「いいわよ!」
パ一行「は、はや!」
ス「そのかわり用意してほしいものがあるの」
騎「もちろん!なんなりと仰ってください。命に変えても用意致します!!」
ト「俺、悪い予感しかしねぇー」

9%巨大なベリナスの実
23%オオマガ鳥の卵
12%砂漠虫の酢漬け
56%青薔薇の蜜
 

 

キ「そういえば、青い花って見当たりませんねえ」

言われてパステルたちも気づいた。

スライムたちが合体したダンジョン。
花がらのなかに、青い花だけは見当たらない。

ス「よく気づいたわねえ」

誉められてキットンはうれしそうだ。

さて、青薔薇の蜜を手に入れるには……。

 

21%青蜜蜂が巣にたくわえているそうなのよ。
44%白薔薇を『鏡の泉』に浸せば空の色を移せるらしいわ。
17%花の色を変える魔法薬を妖精にもらってくればいい。
18%薔薇に、とっても怖い話を聞かせると青ざめるの。