「不憫すぎる男子の物語 第2話」

 

主人公のブラックR子

それは超絶美人で超ブラックな女性。

日本語で言えば、真っ黒R子。

この物語は、そんな彼女と一瞬でも人生を交錯させた男子達の悲しいラブストーリーである。

 

いたいけな男子達の悲劇が無くなる事を祈り、 

また、既に被害にあった男子へのレクイエムとしてここに記す。

 

「第2話  R子覚醒 結婚編」 

 

郭の罪は重い

追い討ちをかけるようではあるが、やってはいけない事をやらかした。

R子を覚醒させてしまったのだ。 

例えれば、ゴジラを眠りから叩き起こした様な物だ。 

人々は逃げ惑い、都市は破壊され、新幹線はポイされるのだ。 

 

「ハァ〜っ、早くチケット取ってよね。私は忙しいの!!」

 

R子はそのとき自分の異変に戸惑っていた。

 不思議な感覚が全身を駆け巡ったのだ

 「これって、エクスタシー?」 

完成したのだ。

男の気持ちを知りつつも、R子の「上げてー落とす」」土壇場、手の平返し爆弾が... 

快感がDNAに刻まれた。

遺伝子操作が行われた瞬間である。

 

次の被害者男子は嶋、有名な会社で将来を嘱望された人物である。 

どこでどう間違えたか、R子に出会ってしまった。 

 

嶋は、一瞬で恋に落ちた。

最初はぎこちなかった二人、すぐに打ち解けた。 

 

「あらいい男 ❤️」

嶋も男勝りなR子に魅かれて行った。

 R子も「私、もてるしーどうしよっかなー❤️ 」などと、たわけな気持ちで一杯になっていた。

 

世間は、とてもお似合いのカップルだと思っていた。

 しかしこんな二人にも、いや男子だけに悲劇は忍び寄るのである。

順調に交際を重ね結婚を意識しだした二人。 

二人の前には幸せの二文字しか無かった。

 しかし、これが彼女の手であることにまだ嶋は気付いていなかった。 

 

男の気持ちを知りつつも、「上げて〜落とす」土壇場、手の平返し爆弾を。 

 

ただ、一抹の不安も感じている嶋。

ちょっとは出来る男子だった。

 彼女との時間は永遠に続くのだろうか‥

 

問題は、R子の性癖だった。
必死にR子に喜んでもらおうと頑張る嶋、 

自分がいかないと「もー、何やってんのー」と怒るR子、

 男子がいかないときは「ハァ〜っ、まだなの」ぶーたれるR子、 

事が終わると、さっさと一人でお風呂に向かうR子、

 お風呂から出ると毛糸のパンツを履いて寝てしまうR子、

 まるで面倒くさがりな寒がり男である。

 

それでも嶋は、不安を振り払おうと努力する。

 彼女を幸せにする...その想いだけが嶋を支えていた、ただ‥ただ一途に‥

 

ある日の、R子家の夕食後の団欒、
「お母さん、私、結婚止めるわ」(軽っ) 

「何言ってるの、準備しちゃったでしょ」(いや、お母さん、もっと怒ろうよ)

「だってー、何か違うしー」(理由を言え、理由を) 

「もーいい加減にしなさーい」(正解) 

「しょうが無いなー」(どこ迄も投げやり) 

 

そのころ嶋は、海外赴任が決まっていた。

当然彼女と一緒に行くつもりだ。

夢は膨らむ、子供を作り、家族を必ず幸せにすると。

 

マリッジブルーになったR子 、それはわからんでもないが、男子にとってはもっと早く言って欲しかった‥。 

 

R子は嶋と海外移住など、全く考えていなかった。

私は日本に居る。結婚もムリ〜。

そこにはもうすっかり冷めてしまった彼女。

 

何がそうさせたのか?

何が不満なのか?
一切不明、これがR子なのだ。 

男子にとっては追うと逃げ、逃げると知らんぷりの女、それがR子である。

どないせーちゅうねんの女である。

二人の気持ちが離れているにも関わらず、取り合えず結婚する二人。

当然のごとく、皆さんの想像通りの結末である。 

 

何とかよりを戻そうとする嶋。 

今迄以上に頑張ろうとする嶋。 

しかし全て撃沈された... 

相手はR子、勝負は決していた。 

 

この時、炸裂した。

男の気持ちを知りつつも、R子の「上げてー落とす」土壇場、手の平返し爆弾が‥

この時、彼女はエクスタシーの波に濡れていた‥

 

 

それっきりである。

今、嶋は生きているのか‥

不憫な男子に幸多からん事を‥涙

 

To be continued