田川啓二氏の美術館が那須にあると情報を得たので行ってきました

田川さんを知ったきっかけは黒柳徹子さん。
ある時から黒柳徹子さんの衣装がものすごく素敵になって
「なんだこれは、誰の仕業だ
」と注目していたら、
どうやら田川啓二氏が携わっているようだと。

田川啓二氏は刺繍デザイナー。徹子さんのYoutubeにも
度々登場する方です
徹子さんは、もともと衣装で着ていた森英恵のドレスの
刺繍部分があまりに素敵で気になっていたそう。
その刺繍部分を担当していたのが田川さん。
興味深いので「徹子の部屋」に呼んで話を聞いたのが
キッカケだそうです。
建物に入ると、いきなり吹き抜けの広いスペースに
世界中の都市をデザインしたビーズ刺繍のドレスが
並んでいました
圧巻です
緻密に表された東京タワーや新国立競技場、浅草寺、歌舞伎座の
東京のみならず、東北のお祭り、横浜の赤レンガ倉庫、金閣寺や
奈良の大仏、姫路城等々。水辺の様子は道頓堀?背景には大きく
富士山に花火。空には惑星探査機「はやぶさ」まで

そのモニュメントの取り合わせや配置のセンスといい、色の合わせ方や
グラデーションが素晴らしいです
他の国を表現したドレスもそれぞれに色調が違って、それぞれに
素敵でした

この色合い、グラデーション、立体感、奥行き。全てがビーズ


そもそも田川氏はコシノジュンコに見いだされ、森英恵や
桂由美の名だたるデザイナーの刺繍部分を担ってきたそう。
今では公私共に親しい徹子さんと田川さん。ふたりの
共通点は、緻密で繊細な装飾技術が好きという点で、
骨董市やジュエリー工房等に連れ立って行くそうです

展示室の中央にも様々なデザインの衣装が。

特に好みだったのは、こちらのドレス。シンプルなデザインのドレスに
着物のような構図のビーズ刺繍の桜がたっぷりと枝垂れていて、
裾には流水のデザインが

爛漫の桜と散る花びらと流水に花筏(はないかだ)。
日本の春のデザイン美が満載なのに、着物ではなくてドレス
そこがいい
面白い
地の生地が水色なのも素敵で、そもそも地の生地にたっぷりの
スパンコールでキラッキラ
そこにリボン等で立体に仕上げた
桜が爛漫なのです


こちらの振袖。至極一般的な古典的な柄なのですが、

なんと、これがまさかのビーズ刺繍
着て動いた時にキラキラと光輝くので、他の振袖との差が
際立つでしょうね~
印象が全く違って来る


こちらは印象派の名画からインスピレーションを受けた
ドレスです
特にこのモネの「睡蓮」のドレスが
素敵だったのですが、アメリカのセレブが催す
ガラ・パーティーとかで着ていたらパーティーの華、
間違いなしなのでは?誰か着てくれたらいいのに

世界中の超絶刺繍技巧の展示は素晴らしかったです
もはや私の知っているいわゆる「刺繍」はひとつもなく、
超絶技巧ばかりでした
とにかく3D
モリモリに

材料も多彩で、”ビーズ”といっても素材が色々で竹のビーズとかも
あるそうです
その他、パールとか宝石、クリスタル、スパンコール
羽根も使ったり。糸もモールやリボン、コード、ロープ!
なるほど、モリモリだ


ところで、徹子さんの母親がアンティークビーズコレクターだった
こともあって田川さんは徹子さんのお母様とも意気投合したのだとか。
その縁で、この美術館には徹子さんの母親から寄贈された
貴重な1800年代のビーズ刺繍のタペストリーが
展示されていました。 世界中に、もう作れる職人が居ない
こうした手工芸品が残るのみなのでしょうねぇ。

インドのカシミール地方の伝統的なストールの貴重なアンティークの
コレクションもとっても素敵で、世界中でそうなのでしょうけど
伝統的な手工芸が失われつつあって、大事に残していくべき
大切な品や技術なのですね~。

インドの古いビーズの巾着バッグ。繊細で色鮮やかです。

何が驚くって、そもそもビーズの小ささからして
びっくりです
1粒が全然1ミリ以下


とても観てみたかった素敵な作品達でしたが、
実際に観たら想像以上に素晴らしかったです

日本のデザイン、超絶手工芸、異文化コラボとか
私の好きなもので満載だったからかもしれないです
