一番最初に言っておこう・・・。
ここは学校。普通に校舎があり体育館がありグラウンドがあり何の変哲もないありふれた学校だ。
決して葬儀場でも棺屋でもましてや墓場でもねぇ。
なのに・・・なのに・・・
なぜ体育館の裏に棺が置いて(落ちて)あるっっっ!!??
なんだよこの学校おかしいだろ・・・。普通なのは外見だけか!?
入学して初日でこんなのってありえねぇだろ!!いやいや落ち着け俺。もしかしたらこれは演劇部のものかもしれない。そうだよ。そうに決まっt・・・・・・・・・・・この学校演劇部ねぇ・・・。
じゃあ、何なんだこのオカルト臭をプンプンと漂わしているこの黒い物体は!
考えれば考えるほど訳がわからん・・・。
てゆうか、俺はなんで棺なんかに時間をとっているんだ・・・?冷静に考えたら素通りでOKじゃねーか?
・・・帰るか・・・。さっきまでの俺はどうにかしてたな。ツッコミは封印しようと中学卒業と同時に決めたじゃーか。
さぁて・・・、今日の晩飯は何にするかn――――-
『ガタンッ・・・!!』
・・・・・・・・・え?
今・・・動いた・・・?
今、動きましたよね・・・?
・・・・・・・・・・・・おかしいな。疲れてんのか・・・俺。
『ガタンッッ!!』
おぉう!?今動いた!確実に動きました!!!!えぇ!?中に何か入ってる!?ヴァンパイア!?逃げなければ・・・いけない気がする・・・!!
逃げろ!!(ダダッ!)
『バコンッッッ!!!』
鈍い音が・・・!今バコンって・・・!まるで俺が逃げるのが分かったかのように棺から音(鈍い)がした・・・!
やばいよ・・・。どうする・・・。こういうときは想像だ!よし・・・
①蓋を開ける
②蹴る
③逃げる
④燃やす
⑤ジャーマンスープレックス
・・・・・・まず①だと・・・。危険すぎる中に何が入ってるかもわからないのにそれは命を捨てるに等しい・・・。
そしたら②も同じか・・・。
③は既に意味がないな・・・。さっき失敗してしまったからな・・・。
④はどうだろうか・・・。もし中身が人だとしたら俺は晴れて殺人者になる事ができる。・・・・・・ダメだな。
⑤は・・・・・・なんでこの選択肢が出てきた・・・?俺の頭は狂ってるのか?
くっそ・・・。いい案がねぇ・・・。何をしたらここから助かることができるんだ!?あれは・・・?いや・・・これはどうだ!?・・・うぅー・・・。チクショウ・・・。もういっそ猛ダッシュするか・・・!?うおおおおo―――――
『バァンッッ!!!』
「四の五の言わずにさっさと開けんかぁぁぁああいいい!!!!!!」
中から女の子がでてきました。
☆ ★ ☆
「あんたねぇ・・・!あたしが必死に救命信号送っていたのになんなの!?意味分かんない!!!」
「意味わかんねぇのはこっちの方だ小学生!!なんで小学生が棺の中に入っているんだよ!餓鬼はさっさと家に帰りな!!!」
でてきた女は身長は150前後だろうか・・・。俺の通う事のなった学校の女子指定の制服を身にまとっている。明るい茶髪に横で括ってある髪が元気そうにピコピコと跳ねている。大きな目にパッチリした二重。見事なまでにまったいらな胸は残念にも程があった。だが大きくなったら美人になるだろうという雰囲気をだしていた。が、小学生は小学生。こんなチビッコに欲情するわけがない。
「・・・っな!?誰が小学生よっっ!!!これでもこの学校に入学してきた正真正銘の高校生なんだからねっ!!??」
「ははっナイスジョーク(棒)」
「~~~~っっ!!死んじゃえ~!!!!」
「おっと・・・」
自称高校生の女が綺麗なハイキックをした。だが俺には通用しないぜ。伊達に親父が格闘家だからな。攻撃のよけ方は体に染み付いちまった。まあ攻撃の方もだけどな。それはいいのだが・・・そこで、まあ・・・なんだ?ハイキックは足を高々と上げるじゃねぇか?そこでひらりとスカートが舞ってしまったのよ。ん~、俗に言ういい眺めってやつか?まあ、小学生だから嬉しくもなんとも思わんのだが・・・相手は黙ってる訳にはいかねぇだろうよ。
「きゃぁ!!??もぅ~・・・なんなのよあんたぁ~・・・!うぅっ・・・グスッ・・・!」
必死にスカートを押さえつけてその場にへたれこむ自称高校生。目は潤んで涙が今にも流れ落ちそうだった。正直泣かれても困るんだが・・・。どんどんグズる声が大きくなってきたぞ・・・?このままじゃあ俺は帰ってる奴らに見つかり幼女を虐めるの楽しんでいるヤバイ奴と思われてしまう。・・・いやこれ警察沙汰になるぞ!?
「おぃ。泣くなよ・・・。ゴメンな。でも不可抗力だって・・・。」
「うぅぅっっ・・・。いぢめたぁ・・・。ひっくひっく・・・。」
「ほらっ・・・。アメあげるから泣き止んでくれぇ・・・。」
「えぇ!アメくれるの!?ありがとぉー!」
「変わり身の早いやつだ・・・。」
ピコピコとトレードマークの括られた髪の毛が嬉しそうに動いている。コイツ本当に高校生か?制服着てるけど、マジで小学生だろ・・・?すぐに泣いてアメで泣き止むとか・・・。
「アメをくれるなんてアンタ結構いい奴ね・・・!あんたと友達になってやってもいいわよ・・・!」
「おいおい、さっきまでガキみたいだったのになんだお前は・・・。」
「あたしが友達になってやるって言ってんのよ!?」
「あーはいはい。わーったよ。俺の名前は楠木龍吾。クラスはAだ。よろしく。」
「龍吾ってよぶからね?」
「呼び捨てかよっ!?」
「いいじゃない。今度はあたしね。名前は吉良彩乃!クラスはAよ!!」
「「・・・・・・一緒のクラス!?」」
おぃ。こんなちっちゃい小学生みたいなやついたか?いたら絶対覚えているぞ・・・?
「あー。あたし今日はずっと棺のなかにいたからクラスに誰がいるのか知らないんだー^^」
いや、笑顔でいわれても・・・。つか、ずっと棺のなかって大丈夫なのかよ!もし危ないおっさんとかに見つかったら絶対お持ち帰りされていたぞ!?最初が俺でよかったなホント!
そんなこんなで初日に吉良という見た目は小学生の女子と友達になったのであった・・・。こんな調子だと明日も大変そうだな・・・。
なんだろ・・・。暇人よりいいんじゃね!?タイトルはなににしようかなー・・・。