◎こちらの記事の続きになります↓
〜2018年後半頃のお話です〜
※現在は東京に戻り芸能記者復帰しつつ
フリーで仕事しています。
世帯収入が半減している中、
さらに夫の給料が
すさまじい勢いで
減っていく。。。
という状況で、
ライターの就活に挑んだコティマム。
書類を出せばすぐ面接に呼ばれるものの、
驚くほど安すぎる単価や、
良い条件で始めたと思ったら
突然の音信不通など、
ことごとく
うまくいかない。
そんな中、
経験者や即戦力人材向けの
クリエイティブ系求人から、
「大手企業の求人広告の
ライターを業務委託でやってみないか?」と
紹介を受けました。
紹介担当者からも
「コティマムさんの経歴なら、
もう面接というより打合せで、
すぐにでも取材に行ってほしいそうです」
と聞いていました。
ここまで就活がうまくいかなさ過ぎて
かなり心が折れていたのと、
ライター業界の単価の低さに
ショックを受けていたコティマム
これまでは正社員でのほほんと
月収もらってましたし、
特集や裏話原稿なんかを書けば
さらにインセンティブを頂けていました。
今までは
「1本いくら」みたいな単価を
考えたことすらなかった。
それが求人を見ると、
1記事ごとに報酬を得ようと思うと、
めちゃくちゃ単価が低い。
「万」単位なんてほど遠い。
就活をした中で出会った
「きちんとしたクライアント」ですら、
1記事3000円、5000円の世界でした。
クラウドソーシング系は
利用しなかったのですが、
ちらっと覗くと
1文字1円、2円。
そう、文字単価の世界。
「え?これって
2000文字書いて2000円ってこと?
取材も込みでこの値段なのか?
2000文字書くのがどれだけ大変か、
依頼主はわかってるのか?」
と衝撃を受けました
ちなみに当時
私が「きちんとしたクライアント」から
得ていた3000円、5000円の原稿は
文字数にすると800文字程度でした。
だから、きっと文字単価で考えれば
高単価に入るのでしょう。
でも正直、
文字数ってあまり関係ないと
個人的には思っていて、
クオリティや
そのためにかかった時間・労力に
対して対価を払ってほしいのが本音です。
800文字でも取材が入れば
時間がかかるし、
ネットで調べたものを
まとめるような
2000文字のコタツ記事でも、
リサーチが得意な人なら
すぐ書けるかもしれません。
これまで正社員だった私は、
東京仲間からの依頼の原稿が
「万」単位だったため、
その落差にも衝撃を受けました
とにもかくにも、
ライター業界の単価の低さに
驚くと同時に、
「正社員で復帰できれば
ちまちま1記事あたりの単価を
考えなくてもいいのに」と
ヤキモキしながら就活していました
そして巡って来た、
大手広告会社のお仕事。
ここはさすが、
やはり高単価でしたので(万超え)、
この仕事を集中的に受けて行けば
収入の幹・柱になると思ったのです。
この面接のため、
安くはない費用を出して
1歳のコティを託児所に預け、
某企業に向かいました。
紹介担当者の言葉通り、
面接というより、もう打合せ。
どのような企業に取材に行くか、
どんなことを書くか、
カメラ(撮影)に関すること話して、
いつから稼働できるか、
といった話もしました。
途中、
現状の子育ての話なども聞かれましたが、
「取材に行く際は
託児所を利用する」と伝えました。
(結局、高単価でも
託児料分がマイナスになるんですけどね)
面接は盛り上がり、
「いついつからよろしくお願いします」
となり、
「これで安定して収入が確保できる」
と安心して帰宅しました。
しんどい日々の中で、
久々に「光」を見たようでした。
そして、翌日の夕方。
紹介担当者から電話が。
稼働日に関する
具体的な仕事の話だと思い
電話に出たのですが……。
「実は、あの後、
企業担当者から連絡がありまして。
コティマムさんは
まだお子さんが小さいですし、
ちょっと今回は見送りましょう、
ということに
急になってしまいました。
お仕事自体はお任せしたいそうですが、
今はお子さんを預けたりなど
手間がかかると思いますので、
お子さんが大きくなって落ち着いたら、
ぜひお願いしたいそうです。
ひとまず、
現段階では見送りになりました」
不採用の連絡でした。
あれだけ、
めちゃくちゃ盛り上がって、
「よし、今月から取材出るぞ!」と
張りきっていたのに、
突然の見送り連絡。
電話を切った後、
頭がぼーっとして、
しばし放心状態でした。
↓ホントにこんな感じ。
ここに至るまでに、
さんざん保活や就活で挫折してきた
フリーの道を模索し、
再度就活を試みるも、
面接で盛り上がっては、音信不通。
その中で出会えた
「きちんとしたクライアント」のお仕事も、
当時は低単価で不定期依頼。
(今はこのクライアントの仕事が
かなりの収入源になっています)。
心が折れ続けた中で
この求人広告の仕事に出会い、
自分としては
「これで収入を安定にできる!」と
期待して挑んだのです。
安くない託児料を払って、
わざわざ面接に行った。
ここが最後の砦のような、
一縷の望みでもありました。
それが、
めちゃくちゃ良い感じで打合せして、
仕事依頼の話まで進んだ翌日に、
見送り。
ボッキボキの
バッキバキに心が折れ、
シクシクと涙が出ました
1歳のコティを抱きながら、
泣いた。
そして私はスマホを手に、
テレビ局時代の元上司・ハーゲン先輩に
LINEしました
【ハーゲン先輩についてはこちら】
ハーゲン先輩は
私が東海地方へ行った後も
「東京戻ってきてよー!
編集部に戻ってきてー!」
と常々連絡をくれていたのです。
求人広告の仕事を断られ、
心がつぶれた私
↓当時送ったLINEをそのまま書き起こします。
「ハーゲン先輩。
私は心から東京に帰りたいです。
収入を増やしたくて、
昨日ある会社に打合せに行ったんです。
話がまとまって、
これから取材頑張ろうと思っていたのに、
先ほどやんわり断られました。
子どもがいるから、一時保育できる
託児所が見つからないと動けないので、
それがネックだそうです。
子どもがいると、こうも働き方に
制限がかかるのか……。
思うように働くこともできず、悔しいです。
子どもが生まれても
生活スタイルが何も変わらない夫と、
激変した私。頭が狂いそうです」
いつもLINEでは
下ネタか変態的な内容しか送ってこない
ハーゲン先輩が、
めずらしくまじめな返信がありました。
「コティマムさんぐらい有能な女性なんて
どこにもいないぞ!と言ってあげたいです!
僕の高校や大学の友達も
『大学入試で女性は基礎点が男性より低い』
という報道に怒り狂っておりました。
女性差別という根深い問題は、
人手不足の今こそ
解決のチャンスだと思うのですが……」
めずらしくまともなLINE。
変態ハーゲン先輩が、
私を励ましてくれたのでした
このメッセージを見ながら
シクシクシクシク、
コティを抱っこしながら
泣いた……。
この頃の私は、
収入が下がり焦る中で
就活がうまくいかず、
ギスギスした夫婦関係の中で
夫からも冷たくされるようになり、
いろいろと
飢えていたように思います。
社会から認められたい。
誰かから優しくされたい。
動いても動いても
解決の糸口が見つからない
このあたりから、
私は病んでいきました。
【続く】