少し前に

新聞社主催のオンライン講座を受講し、

「新聞の見出し作り」を学びました。

 

 
その時のブログにも書いたのですが、
私はタイトルを決めるのが苦手です。
そして
センスがない真顔
 
記者、ライターとしては
一応これまで7000本以上
原稿を書いてきたので、
それなりのことはできます。
 
ただ、講座受講時に
とても洗練された見出しを
つける方々がいらっしゃって、
自分のセンスのなさ、
表現の乏しさを
痛感させられましたショボーン
 
こういうのって
感性の部分でもあるので、
教科書を読んで勉強して
身につくものかというと、
そうではないのかもしれませんもやもや
 
文章力や語彙力、描写力を高めるには、
本、新聞、小説を読んで
いろいろな表現に
触れるのがいいのでしょうね。
 
ワタクシ、
物書きのくせに
文章を読むのはとても苦手ピリピリ
読むのが遅いですタラー
(だから自分が書いた原稿も
校正に時間がかかります。
頭になかなか入っていかないのです)
 
文字を目で追うのは苦手でも、
耳から音を聴くこと、
つまり音楽は好きなので、
最近は邦楽
意識的に聴くようにしています。
(普段は洋楽99%)。
 
シンガーソングライターって
すごいですよね乙女のトキメキ
詩的で目に浮かぶような歌詞を作る。
 
メロディから作るのか、
歌詞から作るのかわかりませんが、
限られた音数で
風景や気持ちを表して、
それをぴったりな
メロディで歌っていく。
 
最近、
目の前にぶわーっと
情景が広がった曲がこれです↓
 
キリンジ/エイリアンズ
 
 
冒頭の2段。
 
「遥か空に旅客機(ボーイング)音もなく 
公団の屋根の上 どこへ行く
 
誰かの不機嫌も寝静まる夜さ
バイパスの澄んだ空気と 僕の町」
 
このたった4行で、
夜の澄んだ町の風景が
浮かびませんか?
 
遠くに並んでる公団の上を
ボーイングが静かに通過していく。
そんな様子を眺めながら
ちょっと寂しい夜の澄んだ町を
歩いているんだろうなって。
 
おっしゃれだなー。
(メロディもこの夜の感じにすっごく
合っているんですけどね)
 
 
あとこちらも素敵。
 
風をあつめて/はっぴいえんど
 
 

 

 

高度すぎて

難解だけども……アセアセ

 

作詞は

かの有名な松本隆さま。

 

「とても素敵な 

昧爽(あさあけ)どきを通りぬけたら

伽藍(がらん)とした防波堤ごしに

緋色の帆を掲げた都市が

停泊してるのが見えたんです」

 

……

 

いや、わからん。

全然わからん真顔

 

この言葉だけじゃ、

なんのこっちゃ

わからない描写なのです。

 

が、

この歌が作られた頃が、

ちょうど前回の

東京オリンピック前後。

 

オリンピック後の

急激な都市開発の様子や

近代化していく日本、東京の風景

歌っているとのこと。

 

防波堤ごしの海の向こう側に、

光化学スモックが

もくもくとわく中に

高層ビルや施設が

次々と建てられていく様子が見えたのか。

 

それとも、「緋色」だから

空から降り注ぐ明け方の太陽の光が、

帆を掲げた船に反射して

都市のように見えたのか。

 

よくわかりませんが、

すごく想像をかきたてる表現です。

でも防波堤ごしに海を見て、

その遠くに何か都市のようなものが

見えていることはわかる。

 

松本隆さんはこの描写を、

子どもの頃に読んだ

シャルル・ピエール・ボードレール

詩集「悪の華」から

インスピレーションを得て

書いたそうです。

パリの街を

船に例えている描写があったとか。

 

こういう話を聞くと、

詩的な表現や描写って

素敵だし憧れる。

 

私が書いている原稿は

主にニュースやインタビュー、

企業のHP原稿なので、

こういう表現や描写って

ほとんど必要ありません。

(小説家の方はここが一番必要な

ところなんでしょうが)

 

ただ、

私も舞台やライブの公演レポだったり

ファッションショー関係の

記事を書くことがあります。

あとたまにですが

商品や食べ物系の描写を

しなければいけないこともあります。

 

こういう

情景や動きや色、

匂い、味がある記事を書く時は、

語彙力だけでなく

表現力や描写力が問われます。

これはすっごく難しいですピリピリ

 

 

タイトルの見出し、

情景や動き

もっと的確に、

そしてセンス良く

表現できるようになりたいなぁ。