ドラマの原稿執筆が始まったので、
また今期のドラマを
チェックしております![]()
記者目線で注目しているのは
フジテレビの木曜ドラマ。
黒木華さん主演の
「ゴシップ #彼女が知りたい本当の◯◯」。
マスコミ業界の話なので、
もともと興味のあるドラマでした。
この主人公・凛々子は
おそらくアスペルガー。
本当に空気を読まない![]()
出禁になっている事務所や現場にも
何食わぬ顔で出向く。
(そもそも出禁になってる
編集部がアウトだけども)
そして、
ど直球に正面から質問する。
妻と“円満離婚"した俳優に話を聞くため、
出禁をくらっている囲み取材に乗り込み、
(これだけでもすごい。
チキンハートな私にはできない)
「妻といつからセックスレスだったか」を
ストレートに聞いたりする![]()
周りの空気とか全く読まない![]()
私もスキャンダルがあった際の
現場張り込みや囲みは
本当によく行っていたので、
“あの雰囲気”を感じながら見ていました。
やっぱり、現実の取材現場では
いろいろあります。
暗黙のルールとか。
リポーターさんや新聞社の敏腕記者、
大手週刊誌が現場にいれば、
自然と質問の順番も決まってくるし、
いろいろな忖度もあります。
(違法なことはもちろんしてませんよ)
事務所との関係もそう。
やはりいろいろと線引きがあって、
そこは現場で
「空気を読む」ことが必要になる。
凛々子みたいに
あそこまで堂々と空気を読まずに
ヅカヅカ聞けるって、
ある意味うらやましい(笑)
こわーい事務所にも
一人で乗り込んでいくし![]()
(私にはできないなぁ
)
まあこれはドラマなので
かなり大袈裟にやってますが、
こういう記者がいたら
めちゃくちゃ目立つし、
ある意味かっこいいなと思います![]()
そしてこのドラマで描かれている
「カンフルNEWS」。
“コタツ記事”しか書かない媒体は、
やはり軽蔑の対象として描かれています。
ここでの“コタツ記事”というのは、
テレビの内容を起こしたものや、
芸能人のブログを記事化したもの、
他社サイトの後追いなどを指しています。
取材せず
家でコタツに入りながら書ける![]()
って意味です。
これらはやっぱり、
取材が前提の記者からすると
「そんな仕事でいいのかよ」と
見られる対象になりやすい。
(今はテレビやSNSの後追いって
普通になってますけどね)
広い意味でとらえると、
ネット上の情報を集めてまとめた記事も
“コタツ記事”になります。
外に出ずとも情報をまとめて
キーワードを意識して書けば![]()
それも原稿になりますからね。
副業や在宅ワークが
当たり前になりつつある今、
「ライター業」って
一番手が出しやすい分野です。
デザインやシステム、イラスト関係は
知識・技術があらかじめ必要ですけど、
文章は誰でも書けるから
「ライター」は手取り早く仕事ができる。
「まとめ記事」「起こし記事」の需要は
一定数あるから、
未経験者が在宅でも書ける仕事として
ライター募集する企業もたくさんあります。
(その分単価は安いけれど)
いろいろなライターがいていいと思うし、
門戸が広いのも良いことだと思います。
ただ、「誰でもなれる」ってことは
ライバルも多いということ。
「あなたが書いて」と相手から選んでもらい、
ふさわしい報酬を手にするのは
そんなに簡単なことじゃない。
ボランティアみたいな仕事もたくさんある。
個人的には、
ライター業は「技術職」だと思っています。
(これはまたどこかで書きたい)
構成にすごく頭を使うし、
発信側と読み手側のことを
めちゃくちゃ考えている。
そして「書く」に至るまでの作業が
めちゃくちゃ多い。
(↑フリーの場合、
ここに割かれる時間はお金にならない)
単純に「1本=いくら」で
計れるものではない労力もある。
ライターの「技術」に対して
しっかり対価が払われるように
なるといいなーと思います。
(だから自分の技術を磨かないとなんですが)
さて。
この
“コタツ記事”ばかり書く
「カンフルNEWS」が、
凛々子の行動によって
どう変わっていくのか?
記者たちの心がどう変化するのか。
最終回まで見届けようと思います![]()





