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久々の関東帰省で、
友人とのランチと渋谷の美容院を
楽しみにしていたコティマム。
しかし前夜になって
義母と夫から遠回しに
予定をキャンセルしてほしい旨を
伝えられました。
それでも
7ヵ月ぶりに友人に会いたかった＆
美容院に行きたかった私は、
「娘を渋谷に連れて行く」と決め、
美容院の間だけ娘を預けられる
一時保育施設を
前夜に急いで探しました
翌朝の美容院当日。
まだ爆睡している夫・ジェイソンを横目に
朝一で託児所に電話
幸い空きはあったのですが、
やはり当日申し込みということもあり、
預けられる時間が限られていました
友人とランチする時間は
無くなってしまい…
さらに、お迎えの時間的に
カットカラートリートメントの
フルコースも難しそうでした。
（カットとカラーだけでギリギリな時間）
そして、一時保育に預けるには
荷物もたくさん
用意せねばなりません
保険証、着替え、オムツ、お尻拭き、
赤ちゃん用お菓子、ミルクなど。
これを黙々と準備
ただでさえコティとお出かけする時は
タオルなど余分に持っていかないと、
どこで暴れて
汚れてしまうかわかりません
本来ならば一人で身軽に
渋谷に行けたはずのに。
こんな荷物、必要ないのに。
朝からバタバタと準備し、
10ヵ月のコティを
抱っこ紐に装着し、
自分の荷物と
一時保育用の荷物を持って
義実家を後にしました
大きな荷物を抱えて動きづらい中、
電車の中で思いました。
「どうして家に
大人が3人もいるのに、
私はわざわざ金を払って
一時保育を利用しようと
しているんだろう」
考えたら泣きそうでした
でも電車だったし、
ぐっと堪えました。
いつもはうるさいコティが、
この時は私の気持ちを察したのか（？）、
車内でとても静かだったのが
印象に残っています。
それでも、
抱っこしながら荷物を持って
移動しているので、
渋谷駅に着いた時点で
既にどっと疲れが…
ここから
超絶人混みの多い
スクランブル交差点を
かき分けて、
託児所に
向かわねばなりません。
赤子を抱えて重い荷物を持ち、
人を避けながら進むのは
やっぱりしんどい
「私はこんな渋谷のど真ん中で
赤子を抱えて汗かきながら、
何をやっているんだろう」
行き交う人々からも
「邪魔」と思われているように
感じました
なんとか託児所に到着し、
預ける手続きをすませました。
初めての場所に
娘は大泣きしてしまい、
心が痛みました
そこへ駆けつけてくれたのが、
ランチする予定だった友人です
ですが、預けた時点で、
もう美容院に向かわねば
間に合わない時間に
なっていました
「わざわざ来てくれてありがとう！
本当はランチできる予定だったのに、
こんな形になってごめんね（＞＜）」
「いいよいいよ！
少しでも顔見て
話ができればと思ったから。
それにしても残念だったね」
」友人は私の状況に
同情してくれました
「時間ないだろうから、
美容院まで一緒に行くよ。
行きながら話そう！」
本当は1時間くらい
ランチできる予定だったのに、
久々の友人との再会は、
託児所から美容院までの
道のりだけとなりました。
それでも、
久々に友人の顔を見れて
嬉しかったです
そんな時、
ジェイソンからLINEが入りました。
「渋谷着いた？
こっちは今みんなで
ラーメン食いに来てるよ。
妹も来たから
4人で◎◎（←名物）を
食ってるよ〜。
美容院、楽しんできてね〜」
みんなでラーメン食べてる写真付き。
はぁ？？？
4人でラーメン？？？
こっちは久々の
友人とのランチも
キャンセルし、
重い荷物持って
コティと渋谷まで来て、
託児所に
預けているというのに。
美容院のメニューだって
変えなければ
間に合わないくらい
タイトなスケジュールなのに。
そっちは大人4人で
ラーメンですか？
そのラーメン屋に
コティを連れてってくれれば、
私は友人とランチ
できたんですが？
大人4人いれば
赤子1人見れますよね？
こっちは1人で
荷物持って抱っこして
人混みの中を
移動してきてるんですが？
高い託児料を
わざわざ払ってるんですが？
ラーメンなんて
あなた方はいつでも
食べれますよね？
こっちは東海地方にいる間、
どこにも行けず誰とも喋れず、
本当に久々の
自由な時間だったんですが？
その時間を削って
私が娘を連れて
渋谷に来てるんですが？
私1人で娘を見て、
大人4人は
のんびりラーメンですか？
気づけばボロボロと涙が
出ていました。
さすがに渋谷のど真ん中。
声は出せなかったけど、
号泣に近いくらいボロボロと
涙が出ていました。
LINEを見て
突然泣き始めた私に気づいた
友人は、一緒になって
腹を立ててくれました
短い時間だったけど、
めちゃくちゃ
愚痴を聞いてくれました
この時、
友人がそばにいてくれて
本当によかったです。
美容院について、
名残惜しいですが友人と別れ、
ヘアカットに
託児などの事情を説明して
「時間がなくなったので
トリートメントはやめる」と伝えると、
美容師さんも相当同情してくださり、
なんとか時間内で
トリートメントも
してくださることになりました
そして
「次からは娘ちゃん
連れてきてくださいよ。
うちは大丈夫ですから！」
と言ってくださいました
友人と美容師さんの優しさに癒され、
最終的には楽しい時間を
過ごすことができました
とはいえ、時間はタイト
美容院から急いで
娘を迎えに走りました
初めての場所で
緊張していた娘を見ると、
すごく申し訳ない気持ちになりました。
せめてもの償い（？）で、
託児所の前にあった木育広場で
娘と一緒に遊びました。
今でもこの時の写真を見ると
なんとも言えない気持ちになって
泣きそうになります。
しばらく渋谷で娘と過ごし、
夫が結婚式二次会で
虎ノ門へ来る時間に合わせて、
私も虎ノ門へ
また娘を抱っこし、
重い荷物を持っての移動です
虎ノ門で夫と合流した時、
とても複雑な気持ちでした
でも夫は、
「妻は美容院に行けて
満足している」と
思っていたでしょう。
夫とコティは
煌びやかな虎ノ門ヒルズへ
消えていきました
自分の想像していた
1日とあまりに違う、
怒涛で疲れ果てた
久々の自由時間。
結婚式二次会の間、
ただ待つだけの私は、
虎ノ門から銀座方面へ
とぼとぼ歩きながら、
、なんとも言えない、
悲しい切ない気持ちに
なりました
しばらく、
夜の銀座の街を
とぼとぼ彷徨って
過ごしました
お話はこれで終わりです。
当時は、落ち込んだり
悲しくなった気持ちを
夫に伝えることは
できませんでした。
（一応フォローすると、
義実家は普段とても親切で
育児もすごくサポートしてくれます。
夫もご飯を作ってくれたり、
娘を遊びに連れ出してくれたり、
東海地方時代から
育児を頑張ろうと
してくれていました）
当時私は育休中とはいえ
働いていませんでしたし、
自分の中で、
「私がやらねばならない。
我慢しなければならない」
と気負っていた部分が
あったかもしれません
今となっては、
もっと欲求や助けが必要なことを
ストレートに伝えるべきだったと
思います。
「友人とランチしたい」
「美容院に行きたい」
ただのワガママだと
思われるかもしれません。
でもあの時の私には、
久々の自由な時間が
すごく必要だったのです。
次回、番外編で
銀座の夜のことを書きます