本日の作業BGMでAORについて
触れたので↓、
今日はAORと昔の仕事の話を

コティマムは今でこそ
フリーの在宅ライターですが、
それまでに
①テレビ(映像制作:ADやディレクター)
↓
②音楽専門誌ライター&編集
↓
③レコード会社で某アーティストの
マネジャー&プロモーター
↓
④テレビ(芸能記者)
という経験をしています

今日は②音専誌ライター&編集時代の話を。
この職業、
コティマムの憧れというか
昔からの夢でした

昔っから、Boyz II Menなど
ブラックミュージックのアーティストに
インタビューすることを想像したり、
好きなCDのレビューを
誰も見てないのに勝手に
ノートに書いてたりしてましたから(笑)
変な子でした

そんな私には
憧れの音楽雑誌編集長がいて、
奇跡的にテレビ業界から
その編集長がいる音楽雑誌に
転職することができたのです

ですが、現実は甘くなく
、

いろんな事があって挫折しました

私は初めて精神を病んで適応障害になり、
この仕事を
長く続けることができませんでした

苦い思い出なのですが
、

そんな中でも
楽しかった仕事が
【AOR】に関するページを
作った時のことです

このコーナーは、
ロック、グランジ、ジャズなど、
「音楽のジャンル・用語」を解説する
辞書のようなコーナー。
例えば「ジャズ」とは
どんな音楽なのかを解説し、
編集部オススメのジャズ名盤を紹介。
そして「ジャズ」がその後どう変遷したか、
「ジャズ」に影響を受けたアーティストなども
紹介していきます。
これは、
ただ「そのジャンルが好き」
というだけでは書けません。
相当な知識がないと書けない原稿です

ですので、
「そのジャンルにずば抜けて
詳しい専門ライター」に
執筆を依頼します

つまり私の仕事は
書くことがメインではなく、
専門ライターとやり取りをする
編集的な仕事になります。
ですが、編集側にも相応の知識がないと
専門ライターに指示が出せませんし、
編集部もライターとして原稿を書きます。
私はAORはそれなりに
詳しかったので、
なんとかやることができました

これがグランジだったらキツかったかも

AOR界では、金澤寿和氏という
巨匠のような専門家がいらっしゃいます。
↓こういう専門誌で
AORについて対談してるすごい方。
私は金澤氏に原稿執筆を依頼。
(↑上のレコードコレクターズも隅々まで
読み尽くした
)

見えづらいですが、右上に
「特別講師:金澤寿和」と書いてあります。
巨匠相手に、
「こういう構成、
こういう流れで、
このポイントは必ず入れて
解説原稿を書いてほしい」と
指示を出すのは緊張でした。
当時私まだ24歳の小娘でしたし

金澤氏はとても親切な方で、
若造の私にも丁寧な対応

しかもAORに関して楽しく談義して頂き、
素晴らしい経験ができました

なかでも、金澤氏とともに
編集部オススメのAOR名盤12枚と
その後に影響を受けた
アーティスト名盤4枚を
選べたのは感動でした

私の選んだ楽曲も尊重して下さって、
ほとんど載せることができました

長く続けることはできなかったけど、
ここで本当に濃い経験ができたと思います。
編集長を筆頭に、
専門ライターさんは
キ○ガイみたいな人達でした

↑放送禁止用語なので自粛。
でもこれ褒め言葉です。
皆さん、頭の中に
何万枚もの音楽ライブラリー
があるんですよね



とにかく知識量が半端ない

どんな要望にも
対応できる知識



本当に脱帽でした

さて、AORAOR書いてますが、
AORとはなんぞや?
60年代後半から70年代に
アメリカで流行った
オシャレで都会的な
洗練されたロック
です。

60年代後半に
白人がソウルミュージックを歌う
「ブルー・アイド・ソウル」(青い目=白人のソウル)が流行ったのですが、
そこから発展した音楽です。
甘美で哀愁漂うメロディが
とてもオシャレ



Boz Scaggsや
Bobby Caldwell(←若い頃めちゃイケメン
)などが有名


あ、上記で紹介した
レコードコレクターズの表紙は、
このBozとBobbyの2つのジャケットを
掛け合わせています

粋な演出

日本だと角松敏生、山下達郎、
竹内まりや等の
シティーミュージックが
影響を受けているジャンルになります

さらっと聴けてうるさくないので(笑)
作業用BGMには持ってこいのジャンル

ドライブにもオススメです

ちなみに上記の私が担当したページは、
webでも読めます。
金澤氏の解説、とてもわかりやすいです。
音楽好きな方はどうぞ
