こんにちは
「慢性膵炎一歩手前」のコティマムです。
コティマムはここ4年ほど在宅ライターをしています。
元々10年以上マスコミやエンタメ業界で働いていて、特に芸能記者歴が長いですが、夫の転勤や私の妊娠などで正社員を辞めました。
在宅……といっても、取材に出たりもするので完全在宅ではないのですが、フリーランスになってからは主に家で原稿を書く機会が増えました。
フリーランスの在宅ライターになって、良かったことと不安なことがいろいろあります。
在宅ライターをこれから目指す方のためにも、こうしたメリット・デメリットを記しておこうと思います(といってもコティマムは元々経験者なのであまり役に立たないかもしれませんが)
また、同じように在宅ライターとして頑張っている方ともいろいろ情報交換できると嬉しいです
正社員からフリーランスになって一番の不安・苦悩といえば、
そりゃ安定収入がなくなったことなんですが、これはまた別途書くとして、
今回はライターの実務に関することを書きます。
私がフリーランスになって、「書く」という仕事の実務で苦悩していることは以下の3つ。
①校正・チェック機能がなくなった→全て自己責任
②許可や著作権関連(特にWeb)
③取材対象者へのアプローチ方法・書き方が変わった
今日はこの①について書きます。
■校正・チェック機能がなくなった→全て自己責任
これはもうそのままなんですが、フリーランスの場合、自分が書いた原稿を、ほぼ自分ひとりでチェックしなければいけません。
もちろん依頼先の編集部のチェックや、クライアントチェックなどはあります。
ただ、圧倒的に「チェック機能が減った」というのが、記者から在宅ライターになって痛感したことです。
記者時代は、
◎記者仲間内でチェック→デスク・編集長チェック→部署の偉い人がチェック→局の偉い人もチェック→公開後も局のさまざまな部署がチェックして何かあったら連絡
という風に、三重四重チェックがありました。なんなら五重チェクも
これまではいろいろな人にチェックして頂けていたんだなと、フリーランスになってそのありがたみを感じています。
コティマムはテレビ局内のweb関連の部署にいたので、
基本的に記事は局のwebサイト読者向けに書いていました。
ただデスクや編集長は新聞記者出身が多かったので、言葉遣い、言い回し、構成の立て方などは本当に勉強になることが多かったです(もちろん取材のアプローチの仕方も)。
また、これはそれぞれの媒体で違いますが、
原稿内で「使っていい言葉や漢字」など、いろいろと細かくルールがあったります。記事を読みやすくするために、難しい漢字もあえて使わなかったりします。
例えば「子供→子ども」、「真面目→まじめ」など。
テレビのテロップやwebニュースを見ていて、「こんな簡単な漢字も使えないの?」と思ってしまう方もいるかもしれませんが、表記ルールで使えないのです。
他にも差別的表現や外来語のルールなど、いろいろと決まりがあって、それはメディアによって変わってきます。
フリーランスになってからは、誤字脱字、文章のねじれなどのチェックはもちろんですが、
「これって使っていい表現だったっけ?」
「これはアウト……?」
「この漢字は使って大丈夫か?」
みたいな所もひとりでチェックするようになったので、
相当神経を使います……
校正とチェックに一番時間をかけているかも……
記者時代に使っていた用語辞典は今もかなり役に立っています。
ただ、今はテレビとは関係のないWebメディアで書く機会や企業案件も多いので、必ずしもこの用語辞典が全てに通用する訳ではありません
それぞれのメディアが指定している用語の使い方を覚えないといけません
うちは夫もテレビ業界にいるので、構成や校正で行き詰まった時は手っ取り早く夫に相談します(笑)
フリーランスになった今、心強い存在です。
また、記者時代の上司や仲間にたまに会うと、やはりすごく刺激をもらいます。
「ひとりになってもクオリティの高い文章を書けるように頑張らないと」って、焦りつつも、パワーをもらっています
在宅ライターの仕事に関しては、今後も思うことをいろいろ綴っていけたらと思います。