コンビニバイトは人間ドラマ①
コンビニでバイトを始めたのは18歳の頃。通信高校4年制の3年生。
バイトとしてはそれまでに町工場×2や新聞配達も経験したけど、人間性という観点で振り返ると、
コンビニほど話題豊富な職場はないかも
田舎町に出来た数少ないコンビニの求人が目に留まり、主に22時からの5時間で勤務を開始。
同じ時間にシフトに入るのは大学生バイトの面々。とにかく明るいキャラクターが揃っていたので、職場としては
「楽しい」のジャンルに分けられる。
今ほど複雑でない仕事量。時間的に客足も少なく、店内の掃除と商品の陳列作業がメイン。
今のようにバーコードなど無い時代。レジも手入力式。
約2年の勤務であったが、レジ打ちに関しては店内2位のレベルであった。(1位は店長)
今ほどフランチャイズ式の店は少なく、店長は若手社員が担っていた。
店長の出勤は24時。入り口から入ってきた時のリアクションは大体想像がつく。
入口正面の弁当、総菜売り場の状態で、自分の商品発注の出来が分かるからだ。
ガッツポーズもあれば膝から崩れ落ちる時もあり、社員とはいえ、自分に任されている店の販売実績
にはやはり一喜一憂するのも当然かと思われる。しかも店員はみんなアルバイト。特に高い責任感がある
わけでもなく、特に学生アルバイトは自分の都合を最優先する輩ばかりである。遅刻上等、休憩たっぷり。
店長が来るまでの間は好き放題 あまりにもひどい時はアルバイトといえど雷が落ちる
想像に難しい事ではないが食品を扱う店。貧乏学生にとってお腹を満たす手段が目の前にあれば手を出さない
ほうが珍しい。もちろん、規定として社員価格で購入する事は認められているのだけど、どうしてもね~
休憩時間に購入したものをバックヤードで食べる事は認められている。ただ、条件は購入レシートを必ず添付。
一応良心の咎めか、レシートを付けてバックヤードに入る者もいた。ただ金額が…アイス10円、焼きそば15円etc…。
私ですかー。こういう思い出話をするくらいだから……。いやいや、良心敏感に育ててくれた母親に感謝。
貧乏であったが道から外れる事はしないと心に決め、社員価格で購入していたのは自分一人だけであった。
やはり悪い事は出来ない。日中勤務のパートの女性。いつものようにレシート無しの商品をバックヤードで
パクリ中に突然店長入店。「レシートは???」 即解雇
当然といえば当然なのだけど、店員による不正で損失拡大というのは、ますます信頼関係の失墜の原因。
額の大きさに関係なく、仕事は正直にやりましょう。
コンビニバイトは人間ドラマ➁に続く