起震車で震度7を経験したのですが、脳が揺れて酔いました。確かにあの震度で来られた日には揺れが止まるまでしがみついて床に這いつくばっているので精一杯です。NHK特集で大地震対策特集、研究最前線(長揺れ、津波)を報じておりましたが「予防原則」という言葉を軽々しく弄されることで、本当に「予防」が必要なことが蔑ろにされる悲劇。
とりあえず昨年3月をいっきょに総ざらい。
2009-03-08 は治安良化宣言を出すどころか、児童ポルノ問題とか取り上げて警察様を「護民官」にと称える毎日新聞様の社説。治安が良いにも関わらず、防犯団体の増加が続く傾向は社会の共同体力の無駄遣いなのか、共同体が「防犯」を本尊に再生されているのか(後者は芹沢一也氏の論考を参照されたし)いるのか。
2009-03-09 に紹介した本は先進諸国が一致して財政政策で景気回復を測った今日の世界を鑑みるに同時代的時節にあった最良のテキストであったように思います。そしてこのまま景気回復が実現したなら皮肉めいて記したというに、日本は見事にほとんど他国のオコボレに預かったとなるのカナ?
2009-03-10 は経済と自殺の相関について。究極のココロの問題ですが経済失政との連関で糾弾する声は余り高まらないのは、普通に3万人自殺が常態と化したということかも。
2009-03-11 は終末期医療というか老人医療というこの国が抱えている大問題について、久坂部医師の悪魔の囁きをどう受け止めるかは社会としてもハードルが高いので仕方ないとしても、そこから派生して移民問題なども生じ抱えています。
2009-03-12 「そういう発言はしたことはないという記憶になった」という歴史に残る名言を吐いた警察(出自者)こそ、可視化せよという当たり前の結論に至るサムシング。
2009-03-13 は「子どもの最貧国。日本」が詳らかにした衝撃の再分配失敗データ。
2009-03-14 は単に講演をメモメモしただけなのに、後日中西教授より過分にもお褒めの言葉を賜り恐縮。
2009-03-18 はフロムAトゥZ、あるいはフリーターと言う言葉にしても当初はもっと軽やかな響きのある言葉だったかと記憶しているのですがいつのまにやら呪詛塗れの言葉に。
2009-03-21 、今回の相棒シリーズは暴走する杉下の正義(=不法捜査)をいちいち及川がツッコム展開から、最終的にはNシステム、監視カメラをオンラインデータベースとして組み合わせていく有り得そうなシステムについてという今の諸制度が孕む問題ではなく、これからを予測してという野心的試みでした。
2009-03-22 の夏目友人帳のように大好きな作品が成功してよりスタッフ充実で続編が作られるという幸せなポジティブフィードバック。
2009-03-23 はミランダルールを一顧だにしない癖に「日本の刑事訴訟手続きは世界で一番民主的で透明性が高い(by与謝野前財務相)」などとホザくことを許す言論の府。あとはコメント欄の遺族の範疇はもう少し社会と法の狭間で考えざるをえないテーマなんだろうなと感じます。
2009-03-24 に内ゲバの激しさ、あさま山荘が残した傷について現代若者を叩く同世代連中は胸に手をおいて総括してから始めてもらいたい(あとは背後で見え隠れする影(笑)と)ということと、メモした速水健朗の無駄な宮台擁護については先日のツイートが総てを騙(誤字ではないでしょう)ってます。
2009-03-26 は給食費「問題」(「問題」と詐称するのも烏滸がましいのですが、「問題」としてしまうことが問題なので)まとめ。
2009-03-28 のロシア国家資本主義の行方は、現在プーチン批判が大っぴらに語られるようになってきただけに要注目。
2009-03-30 は政治における教育問題を喜劇。