マスコミの報道やインターネットの各種サイトをみても、労働法の全体像や現在の動きを正確に伝えることはなく、一つの問題についての片々とした情報を切り取って提供してくれるにすぎない。それだけでは、私たち自身や友人、同僚が、雇用や労働条件の問題に直面したとき、法的に何が正しいか、いかなる権利を、どこで・どのように主張すべきかについて、きちんと把握することはできない。つまり「使う」ことができないのである。脈絡のない情報、現実を踏まえない知識は、生起する問題に対処できないばかりか、人をかえって萎縮させる。
(中略)
最も大切なコンセプトになるのが、「判例」にほかならない。紛争解決こそが、法律学だけがなしうる得意技であり、たとえば経済学や社会学でも、この点では譲らざるを得ない。日々生起している現実の労働紛争について、法律がどのように適用され、解決が導かれているかを学び、これを適用していくことが、紛争解決の実践的な手法であり、法律を学ぶ原点である。
野田進(編)「判例 労働法入門」
2008-09-23 の温暖化噺について懐疑論が広がってきたという喜びなのですが、1年後国連で真反対の演説で拍手喝采を浴びようとは_| ̄|○ il||li
「党再生会議」で麻生総裁への「恨み節」
>自民党は15日、衆院選の敗因を分析する「党再生会議」を党本部で開き、落選議員から意見聴取した。都内のホテルで華々しく両院議員総会を開いた民主党とは対照的に、聞こえてくるのは麻生太郎総裁ら執行部への批判や党の将来への悲観論など「恨み節」ばかり。党の再生論以前に、切実な生活不安を訴える声が相次いだ。
ブーメランだとか、人を呪わば穴二つだとか、因果応報だとか、っ[鏡]とか投げつけたい言葉はいっぱいですね。こういうときに毅然とした態度をとれる人間が政治家でしょう。
>落選議員への処遇を求める声も続出した。斉藤斗志二氏(静岡5区)は「物心両面での配慮をしてほしい」として、次期衆院選に向けた情報収集や意見交換の場となる「連絡室」を党本部に設置するよう要請。松島みどり氏(東京14区)は「野党の浪人だから生活がどうなるのか不安がある。党はポスターや冊子をたくさんくれるが、そんなのはいらない。現金でいただきたい」と露骨に要求した。萩原誠司氏(岡山2区)が「何か仕事が欲しい」と訴えると、場内には寂しい笑いが漏れ、沈うつな空気へと変わった。[スポニチ 2009年09月15日 21:19 ]
この連中がもちろん、これまでに労働問題、セーフティーネット作りに真剣に取り組んでいたというのならまた話は別ですがね( ゚д゚)、ペッ 威勢のいいことをいうのはいいけれど(義家とか、義家とか)、いざ己れが同じ立場に立たされたときの想像力と覚悟がなさすぎる。
名無しさん@十周年:2009/09/16(水) 12:18:54 ID:1DY+2F2/0
before
「人のせいにするな!社会のせいにするな!甘えるな!」
after
「落選したのは麻生のせいだ!全部麻生のせいだ!」
before
「生活保護は甘え!我慢しろ!それでも日本人か!」
after
「現金いただきたい」
before
「無職は自己責任!選り好みしてるから仕事がない派遣村に4000人分の求人与えた!」
after
「仕事欲しい何とかしてくれ」
これは酷いビフォーアフターwww
17 名前:名無しさん@十周年 投稿日:2009/09/16(水) 16:39:57 ID:W2OLXJ2l0
>>1
自民党が国民に言い放った言葉は自己責任だったよね
31 名前:名無しさん@十周年 投稿日:2009/09/16(水) 16:52:14 ID:g5JCuEg00
舛添「怠けている連中に税金を与えない、それが責任政党だ」
37 名前:名無しさん@十周年 投稿日:2009/09/16(水) 17:01:47 ID:v6SCfd2Ni
こいつらバカなの?自分が有権者に選ばれる活動をしなかったからだろ。それを麻生のせいだって?
こんなやつら、落選して当然だよ。
ほら、ハローワーク行って並んでこいよ。
仕事を探す端末使うだけでも並ぶんだぜ?
それが庶民感覚だよ。
竹中先生の派遣会社に登録してこい。
最後の一文は納得いかないよヽ(`Д´)ノ <プンプン!
167 名前:名無しさん@十周年 投稿日:2009/09/16(水) 23:07:42 ID:k4aAZPz20
トヨタが期間工の募集始めたらしいから、応募すればいいじゃん
経団連、トヨタは自民政権の支援者だったんだから優先的に雇ってくれるんじゃない?
178 名前:名無しさん@十周年 投稿日:2009/09/16(水) 23:52:58 ID:2ljgdKOV0
萩原誠司と斉藤斗志二、総選挙前のアンケートでこんな返答してたにょ。「自己責任」って言葉をかみ締めるにょ!
http://mainichi.jp/select/seiji/09shuinsen/mai/kouji/area_meikan.php?mid=A33002003003
岡山2区 萩原 誠司
問16: 労働者派遣法について、製造業への派遣を禁止すべきだと考えますか。
回答: 禁止すべきでない
問17: 最低賃金を全国平均で時給1000円にすることに賛成ですか、反対ですか。
回答: 非該当
http://mainichi.jp/select/seiji/09shuinsen/mai/kaihyo/area_meikank.php?mid=A22005002002
静岡5区 斉藤斗志二
問16: 労働者派遣法について、製造業への派遣を禁止すべきだと考えますか。
回答: 禁止すべきでない
問17: 最低賃金を全国平均で時給1000円にすることに賛成ですか、反対ですか。
回答: 企業の経営を圧迫するので反対だ
210 名前:名無しさん@十周年 投稿日:2009/09/17(木) 04:02:38 ID:y1axZjBT0
派遣村騒動の時に世耕が言ってたが「スキル」を積んどくべきだったな
世耕は正しいことを言ってたな
399 名前:名無しさん@十周年 投稿日:2009/09/18(金) 08:37:28 ID:sJlrmQIR0
自民村つくって野宿するしかないな
今年度末も湯浅さんは「派遣村」を作らざるをえないでしょうね、きっと(明後日の朝生出演するそうです)。
若年層の失業率、先進国で悪化 16~18%、全世代平均の2倍
>欧米などで若年層の失業率が急速に悪化している。国際労働機関(ILO)の予測では2009年の先進国の若年層(25歳未満)失業率は16~18.7%になる見込み。全世代平均の7.7~9%を大幅に上回り、比較が可能な1991年以降で最悪水準になる可能性がある。世界経済の底入れ期待が強まるなか、日本を含めた先進国では若年層の雇用環境が悪化しており、消費回復がもたつく恐れがある。欧州連合(EU)統計局が1日発表した7月のユーロ圏16カ国の失業率によると、若年層(25歳未満)失業率は19.7%に悪化した。前年同月に比べて4.3ポイントの大幅な上昇となった。
(日経新聞 9.2)
先進国の若者が労働問題に直面しているのは同じ、あとは再教育、生活保障などのセーフティーネットの差が如実に現れるだけのこと。結局、製造業も大事だけれど、雇用を生み出すという意味ではサービス業がどれだけあるか、金がどれだけ回るかという部分でしょうね。
主要企業の5割、雇用増やさず・「当分、賃金を増やせる状況にない」が46%…NHK調査
>NHKは、国内の主な企業100社を対象に、世界的な金融危機の引き金となったアメリカの大手証券会社の破たん「リーマンショック」から1年になるのを前に、景気などへの影響についてアンケート調査を行いました。このうち、去年9月のリーマンショック以降、雇用をどうしたか尋ねたところ、「雇用を維持した」と答えた企業は51%と半数にとどまり、「非正規労働者を減らした」と答えた企業が27%、「正社員、非正規労働者とも減らした」と答えた企業も11%ありました。
雇用を維持した企業が半数あったということを賞賛すべきか、それとも大企業をもってして数値はこの程度と考えるかといった企業倫理をここにみることもできれば、非正規と正規の差からも明らかなように、そこに労働法が一定の歯止めとして働いていると見るかは自由だー!
>一方、今年度中に雇用を増やすかどうかについては、「すでに増やしている」が3%、「増やすことを検討している」が5%だったのに対し、「増やすことは検討していない」が67%、「引き続き削減する」も4%ありました。次に、雇用を増やすことができる時期の見通しを聞いたところ、「当分、雇用を増やす状況にはない」が50%と最も多く、「再来年度以降」が8%、「来年度」と「今年度」は5%でした。さらに、従業員の賃金については、「来年度には増やしたい」が9%、「今年度内に増やしたい」が4%だったのに対し、「当分、賃金を増やせる状況にない」が46%で最も多く、多くの企業が雇用や賃金の増加に慎重な姿勢を崩していないことが浮き彫りになっています。(NHK ONLINE 2009年9月15日 4時17分)
いずれにせよ、景気回復を本格軌道に載せないとロストジェネレーションが一般化するだけのことです。労働構造の問題は、またそれとは別問題です。
日本の若者、失業率9.9%=経済危機で状況深刻-OECD報告書
>経済協力開発機構(OECD)は16日、先進国中心の加盟30カ国の雇用状況に関する2009年版報告書を公表した。日本については、7月時点の完全失業率が過去最悪の5.7%となり、特に15~24歳の若者の失業率は過去1年間で2.4ポイント上昇して9.9%に達したと警告した。報告書は、日本では1990年代の景気低迷期「失われた10年」以来、若者が労働市場に足場をしっかり築くことが難しくなり、目下の経済危機で状況はさらに深刻化していると分析した。
またOECDか、、、こういうものこそ国辱じゃないのかい?愛国者の皆様方はこういう現状に為政者に怒りを覚えずして何なのと。
>その上で、若者の就職難が共通する他のOECD加盟国と同じく、新たな「失われた世代」を生み出さないよう、学校生活の継続や職業訓練参加を奨励する対応が急務だと指摘している。報告書によると、日本では07年末から今年7月までに失業者が130万人増加した。また、OECD平均では就労者が少なくとも1人いる家庭のうち7%が貧困層だが、パートタイムや派遣の労働者の割合が増えている日本は、同11%が貧困層となっている。(時事通信 2009/09/16-18:38)
母子(父子)家庭への支援が必要な所以でもありますが、働いても貧困というのは、もはや自己責任と言うには惨すぎる。ただ、貧困対策としての学校生活の継続という処方箋は通称「入院」として失敗しているので無視しましょう。
大卒就職戦線が異常事態=「買い手」減少、説明会に4年生殺到
>6月の日銀短観では、企業の来春の新卒採用計画は前年比23%減少。ここ数年、「団塊世代」の定年退職などを背景に積極採用が続いた「売り手市場」が、昨年からの不況で吹き飛んだ格好だ。このため、多くの4年生が近年にない長期戦に苦しむ。人材派遣大手のパソナグループは3年生を念頭に求人情報の提供や模擬面接などを行う「学職カフェ」を東京、大阪に設けたが、利用者の7割が4年生だ。リクルートの秋採用サイト登録者は前年の2.4倍。人材サービスのアクセスコーポレーションの説明会では企業が半減、学生は満員の状態という。
去年がギリギリではないかとこのカテゴリで延々と書いてきましたけれど、何というかやっぱりとしか言いようがない。景気対策と労働「構造問題」という二重の失政のツケを再び払わされるのか、若者はorz
>今年の就職難は「これまで地元での就職先確保に困らなかった地方の国立大学にも影響が及んだ。地方経済が深刻な表れだ」と関係者は話す。卒業時に就職先が決まらないと長期フリーターになる懸念がある。新政権の課題となりそうだ。(時事通信 2009/09/21-14:34)
地方経済の問題は別カテゴリとしてあげている都市論と有機的に絡んできます。
65 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2009/09/24(木) 09:53:11 ID:Ul9Fx82M
入学時→ここ10年で最高の求人数
2年時→ここ20年で最高の求人数、求人倍率
3年春→大卒者の平均内定数が過去最高を記録
―――――――楽しかった学園生活―――――――
3年秋→米発の世界的な経済危機
3年冬→1コ上の学年が内定取消し騒動
4年時→製造業大手が軒並み採用活動停止、縮小
4年春→採用予測が氷河期以下に
4年夏→中小企業の採用が皆無、金融業も採用停止
4年秋→再来年度卒の就活時期にもかかわらず就活
72 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2009/09/24(木) 10:00:00 ID:H1P/k99B
入学 二年 三年 四年
毎日夏休みだ 2chは面白い 何をやってたんだ 資格を取るんだ
ヽ( 'A`)ノ ヽ( 'A`)人( 'A`)ノ 全てが手遅れだ ( 'A`)
(O ) (へ ) (O ) :::::( 'A`):::::::: _φ___⊂)_
U > U :::::::::(∩∩ ):::::::: /旦/三/ /
大学生8割が「外資系企業に魅力を感じない」「IT・インターネット」が人気職種に【ビズリーチ調べ】
>日系企業と外資系企業、どちらで働きたいかを問うと、日系が8割を占めた。外資系企業の魅力についても、「魅力を感じない」(「まったく感じない」+「あまり感じない」の合計)が8割を超えた。調査元では、リーマンショックの影響によるのではと分析している。
Q:日系企業と外資系企業、どちらで働きたいですか?
日系企業 84%
外資系企業 2%
どちらでもない 14%
Q:外資系企業についてどう思いますか?
まったく魅力を感じない 21%
あまり魅力を感じない 62%
多少魅力を感じる 14%
とても魅力を感じる 2%
>本調査は、2009年8月1日~9月5日、現役大学生304名(東京大学、大阪大学、慶應 義塾大学、早稲田大学の学生)を対象に行った。(CAREERzine編集部 [著] 公開:2009/09/08 15:30)
上位校においてこの調査結果と言うのがわかりやすい。要は一時的な高い報酬よりも「安定」を求めたとそういうことでしょう。それにしても優秀な学生は全部外資にいくぐらいの勢いでここ数年煽っていたというに、この調査だけではまだ断言できないとしても外資2%という数字は凄いね。
「POSSE」で「格差論壇」各誌関係者が鼎談
>「POSSE」4号(現在発売中)で、「格差論壇」各誌の関係者が鼎談(ていだん)した。意見の一致より分岐の方が色濃く見えた。鼎談したのは「ロスジェネ」誌編集委員の増山麗奈(76年生まれ)、「フリーターズフリー」誌を編集する杉田俊介(75年生まれ)、『おまえが若者を語るな!』などの著書があり、「POSSE」の誌面やシンポジウムにたびたび登場してきた後藤和智(84年生まれ)の3氏。
件 のやつですな。なぜ今頃???というのもあるけれど、同じ括りで語るのは後藤さんに失礼でしょ、これ。
>後藤氏は「ロスジェネ」や「フリーターズフリー」の論調が、実存やアイデンティティーなど個人の内面への問いに傾きすぎると批判、「いかに格差をめぐる議論を政策に結び付けていくか」が現在の課題だとした。これに対し、増山氏は「頭でっかち」、杉田氏も「当事者の必要を政策に反映させる仕組みと手続きの構築は容易ではない」と違和感を語り、ともに自身がかかわってきた運動の成果を強調する。14ページにわたった対談は、まったくかみ合わないままに、突如終了した。
私からすれば、ぶっちゃけ労働者は団結して冒頭の本を片手に正当な労働の権利を「法的」に追及すればいいだけと思えますが。今在る「労働法」がきちんと遵守されていない部分で、強制力や罰則、あるいは周知あらしめるような方向での改革や労働「者」教育がなされれば十分すぎるかと。
>一読すると後藤氏が政治による解決を優先させ、運動を否定しているかにも見える。しかし改めて後藤氏に話を聞くとそうではないという。「運動はもちろん必要だが、もっとマクロな視点で話がしたかった」。後藤氏にとって、ブレーンとして政策提言をすることも運動へのかかわり方の一つであり、鼎談での議論に、運動の現場にいない人間を攻撃するかのような窮屈さを感じたというのだ。
別段、正義の味方ごっこな運動がしたいだけなら、個別具体的な労働者の救済が必要なフィールド外に他にもいくらでもありますしね(それこそ右左を問わず)。
>一方、画家でもある増山氏は「私にとっての運動は、人間の尊厳をとりもどすこと。そのために『ロスジェネ』は文化を創(つく)る」と鼎談を振り返る。「運動」観の違いが招いたすれ違いともみえるが、格差や貧困をめぐる運動が広がり、多様性を持つようになったとも言えそうだ。(朝日新聞 2009年9月19日14時37分)
そういうココロちゃんなテーマは、宗教でも哲学でも思想でも半径3m社会学でも語る場はいくらでもありますからねぇ。
「報酬制限導入なら本社移転も」、ネスレ会長
>食品世界最大手ネスレのピーター・ブラベック・レッツマット会長兼CEOは、スイス政府が役員報酬に上限を科した場合、本社を他国に移転する可能性を示唆した。13日のスイス紙ゾンタークが掲載したインタビューで語ったもの。報酬制限の影響について問われたブラベック会長は、「ネスレにとってスイスが最良の地であるのか問い直さねばならない」と語った。スイス西部ヴェヴェーに本社を置く同社の前年の純利益は180億スイスフラン(約1兆5700億円)。【9月14日 AFP】
研究機関も出来たことだし、日本に移転してくれないかなぁ…とか思ったり。
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- ▲判例集が非常に面白い、法の意思としていかに労働者が保護されているかが伝わってくる。労働問題に関してこれまで一冊必読の書をあげるとすれば、「反貧困」をあげていましたがこれからはこの一冊をお薦めすることにしとうございます。
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