同じ空なんて二度と私たちの上にはないけれど、でもこの写真の中にはずっとある、だから記念写真。 | あざみの効用

あざみの効用

或いは共生新党残党が棲まう地

地上波のビジネスモデルが壊れていくことは、視聴者に幸福をもたらすか?
>放送サービスが原則として有料になれば、その原因となった録画・蓄積行為への制約は、無料放送であった時とは変わってくるだろう。何のことはない。利便性ばかり強調した結果として、それらの利便性はかえって低下することになりかねないのである。

>これがNHK受信料の不払いや、民放のCM飛ばしを、声高らかに大合唱したことがもたらす結末である。結局のところ、今の地上波放送のビジネスモデルが大きく変わることになれば、視聴者にとって不幸なシナリオしか描けないのだ。

>なにごともほどほどにしておくことが肝要だ――筆者が主張したいのはそのことである。目の前の利便性しか見ていないと、3年先、5年先には、非常に不便なことにもなりかねない。

↑非常に真っ当なコラムだと思いますが、有料化したときテレビはその他のメディアに対して誇っていた有利な立場を失い、限られた余暇時間、遊興費を巡る競争に晒されます。そのとき今のテレビが提供しているような大半の番組にはたして値がつけられるだけの価値があるのかじっくりと考えてみる必要があると思います。既に視聴者からDVDを購入してもらって成り立つ段階に突入しているアニメの例が参考になるのでしょう。

真性引き篭もりさま 藤代裕之はガ島通信を殺すのか? 荒れるブログの作り方

↑ブログというメディアの特性の強みや弱み、そして可能性を垣間見せてくれる記事です。ただ私にとってはあくまで日記+α(←ここは今まで何度か触れた)のメディアとして過剰な期待は抱いていません。


以下 アニメ感想

「ハチクロ」第4話

うーん、非常に丁寧に作られていることはわかるんです。時間帯は過ぎた問題として、普段アニメを見ないような層を取り込もうと、トレンディドラマを意識した作りになっているのが非常にこそばゆい。原作自体がまったりとした空気の中、恋愛を育むようなものなので仕方がないけれど、画面の色調や挿入歌(OP、EDもだけど)が輪をかけてくどさを増しているように思う。

最近、単純な恋愛ものに食傷気味なんですが書評子さま「悦び」がいざなうファシズム:今野緒雪 を読んでとってもよく分かった。私にとって恋愛以外に色々と解釈(=妄想)したくなるような何かが欲しいんです。私にとっての「マリ見て」は(「いとしき歳月」で水野蓉子さま卒業されるまでは本当に悶え狂いました)、百合というよりも自身の女性性に敏感(嫁ぐ仕える性の意識や、生理にまつわる性差に対する考えなど)な女性たちが、その性という制約を軽やかに超えて、友愛や自己実現を図っていく物語なんですけれどね。


「フタコイ」第5話
脚本;逢瀬祭金月龍之介
演出;嘉手刈睦

第3話に勝るとも劣らない綿密に計算された構成、演出のお話に感動した!!!サントラ発売はマダー(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン 最後EDへの自然な流れでEDも作品の一部として情緒性をより高めることに成功している。

今回のポイントは冒頭の失恋になるまでの逸話と、背景キャラに成り下がった千草姉妹の依頼である犬探し。前者は主人公が具体的に好き感情を示そうと「旅行いこう」などというけれど、実はコーヒーに入れる砂糖の数とか、好きなケーキを選んで買ってきたりする何気ない無意識の行動で示していること、そして双子が求めていた探しに来て欲しいというメッセージを汲み取ることには失敗している(後述)。後者はとっても大切にしている犬が失踪して、必死で探しても見つからず、結局犬自身が戻ってくるという結末を、白鐘姉妹=犬と考えるとわかりやすい。どんなに大切にされて居心地のよい場であっても、時に束縛を離れて自由になりたいと思う。

二人の秘密はおいおい明かされていくだろうけれど、以前失踪時の注意を受けて、二人は電話番号と住所をメモとして残していた。その電話が通じないということは恋太郎に直接探しにきてもらいたかったというメッセージでしかありえない。2人はいつもよりも長く行方を晦ましていたが探しに来ないので諦めて姿を現した。それが「今度は探してくれる?」のセリフにつながるわけです。そしてそれは3人一緒の関係を変えないままに、発展させたいというメッセージでもある(この点は写真の比喩が分かりやすい)。ただ最後のカレンダーの日付が今回の失踪予定日だったのか、次回失踪予定日なのかが何度見直しても分からない。

ガンバのパロディの意味はまったく分からず(もしもなんらかの解釈が可能ならば誰か教えて)。あと一話冒頭のアクションがなかったのごとく普通の小学生をしている雛菊姉妹に微笑。


「ケロロ軍曹」第57話
脚本;横谷昌宏

ゴジラからウルトラマンまで怪獣映画に対するパロディ満載のBパートが爆笑した。18時に移ってネタがぬるくなったかとの心配は全くの杞憂でした、今回の主役ドロロがABパートともにいい味を出していました。

今週のモアちゃん;木端微塵・絶体絶命


ここ一週間ほどかけて必死に書いた志望書を投函しました(これが今の私に出来ることの限界です)。そして気付いたら新宿ソフマップで6月30日販売の予約書を手にしていました。

「舞-HiME 運命の系統樹」
「影牢Ⅱ」
↑どちらも心の声は地雷と囁いていますが、予約限定アイテムの魅力に抗えませんでした。


Comments
>>春秋子さま
リンクありがとうございます、ブログリストのサービスが復旧次第こちらからもリンクさせてください。

>>mouriakiさま
いつもコメントありがとうございます。心情として同感なのですが、国民の共通の土台(他にも書籍に変わる教養生成という希望)を他の何が担えるかと考えると消極的にではあれ現状の全国放送の枠組の維持を望まざるをえない。

commented by 遊鬱
posted at 2005/05/08 22:09
放送について
テレビが無いほうが良くない?
放送業界は無くなった方がいいとの意見を言わないですが・・・
現放送のビジネスモデルが崩壊しても、
そのほうが良くなるかも知れない。
100年前には無かった極最近のもの。
皇太子妃の雅子様の家にも当初無かったんじゃない?
無い方が、出生率もよくなると思う

commented by mouriaki
posted at 2005/05/08 13:31
とても面白いサイトだったので、
パペッティア通信の表紙からですがリンクさせてもらいました。
commented by 春秋子
posted at 2005/05/07 17:21