日経スペシャル「ガイアの夜明け」 5月10日放送「日本映画の逆襲」
>日本では角川グループが世界市場を求めて新たな動きをはじめた。去年初めには世界進出の足掛かりに、スピルバーグのドリームワークスと1億ドルの出資による業務提携を発表。今年は製作費15億円の「戦国自衛隊1549」、13億円の「妖怪大戦争」など巨額の費用をかけた大作の製作に乗り出した。その狙いはアジア進出。
↑とのことで楽しみにしていたわけですが中身は_| ̄|○(ついでに「攻殻機動隊」も録画設定し直すの忘れて'`,、('∀`) '`,、)
まあ、角川歴彦氏がテレビ向けに何かを話すという珍しい姿を拝めた(実は昨年、アトラスの株主総会にて生で拝見してきました) わけですが、それも番組内容がこれだけ角川書店ヨイショ番組になっていれば肯なるかな。もしも角川の戦略について描こうとするのならば少なくとも以下の2点からの分析は必須と思います。
1.角川春樹氏→角川歴彦氏の差異
これを単純に兄弟骨肉の争いの図とワイドショー的に捕らえるのは間違いです。むしろ手がけてきた映画をみると分かりやすい。たとえば兄は「天と地と」「時をかける少女」などの大衆教養映画を作り、弟はアニメやホラーに代表されるニッチに特化した映画を作っている。その差は実際の興行で当初からある程度のパイを描けるか、否か(当たれば大きくー外れれば酷いと、想定の範囲内で収まる)に行き着く。そして今日、角川書店が出版社の中で勝ち組の代表格に収まっているのは弟の路線が正しかった(少なくとも商業的に)ことを示している。これは本業たる出版においても同様で角川の稼ぎ頭は漫画、ライトノベル、ホラーでしょう。
今の(少女)漫画に対する不安でたびたび「多様性」の消滅をとりあげてき、それをとりもどす具体的な方策の一つとして【メディアミックス】
をとりあげたこともありますが、その日本における本家本元ともいえる会社が角川書店であり、その舵を切ったのが角川歴彦氏でもあります。ニッチに特化した作品を派生させパイを拡大させること(例えば一つの作品を漫画、アニメ、ゲーム、関連商品とセットで売る)、ニッチ以外の層を広告代理店的手法(大量の関連商品やら広告で話題性を作り、ブームとする)で引き込む(リングなどのホラー、指輪物語)この2つの手法の重ね技です。
2.角川の膨張戦略
昨年、100億の転換社債を発行したり、上記の外国映画会社との提携やアスキー・大映の買収に乗り出したことは記憶に新しい。ITバブルの最中上場高騰し、崩壊とともに公開価格を下回るような典型的な推移を辿りながらもその膨張路線に変わりは無い。それは出版単体では成長を描けないという判断に揺らぎがないからであろう。
なぜそこまで成長に拘るか?それは上場した結果、株主に村上ファンドやら外人株主やら煩さ方が多くなり下手をすると買収・経営権をもっていかれる危機感が募ったことがあるだろう。では上場しなければ良かったのだろうか?それもおそらく違う。先に述べたように上場し、市場から調達した資金で拡大戦略を描かなければ会社としてジリ貧になるという経営判断は正しいかったのだと思うから(上場しなくても資金調達は可能かもしれないが、その機動性・規模で大いに異なる)。そしてそれだけ頑張っていても利益がその他一般企業と比べて思うほど伸びない(http://profile.yahoo.co.jp/biz/consolidate/9477.html
)ということが最大の問題なわけです。
それはさておきノスタルジックにひたって葬の儀式を行っている「プロジェクトX」と違って、現在の問題をとりあげる「ガイアの夜明け」は結構見ているのですが太鼓もちな内容ばかりなのはもう少しなんとかならないのかなー。
以下 アニメ感想
「バジリスク」第5話
急に厳しくなってきたな…甲賀ではなくて製作がね!
今までの高クオリティーで要求基準が上がっていることもあるし、もともとキャラデザに癖があるだけに作画の乱れは目に付きやすい。それに原作に対する水増し部分の間延び感が否めない(第1話のような戦闘に似ても似つかないスピード感のない動き、展開)。
原画3人は現状の甲賀生き残りと比べても明らかに少ないよ…既に皆から憐憫の眼差しで生温かく見守られている「スピードグラファー」から人引き抜くという今こそシュリーフェン作戦
の発動のときだよ(世界を視野に入れているなら忍者アニメは需要あるし)!
「ガラスの仮面」第6話
役になりきった生活で身につける演技キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
以前書いた、当時の(=「ガラカメ」連載当初)ドラマと現在のドラマでは演技に対する考え方が根本的に異なること。役者が没個性的に訓練して役と一体化する往時と、役に自然とあった役者の選択、役者に合わせた役を作る現代との違いについて端的に劇場での芝居とテレビドラマの違いではないかと突っ込まれた…。
(ノ∀`)アチャー 仰る通りでございます。
「いちご100%」第6話
この作品ダメな人は本当にダメだろうなー。主人公のもてかたや二股どころか何股もかけて全員を拘束しようとする姿が理不尽すぎる。今回はほんのちょっぴり作画水準は回復。脚本は不問(この作品も脚本家に責は一切ないです)。
【追記】…と思ったら友達のセリフまで主人公からの手紙にそのまま記しているという酷い粗があったようです。
81 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2005/05/11(水) 22:20:40 ID:KiOYi8sR
>>77
東城の友達の台詞
「今日もおそくなっちゃったね 最近、うち うるさくてさあ~ あそんでるわけじゃないのに・・・」
・真中が書いた手紙の内容
東城へ
今日もおそくなっちゃったね 最近、うち うるさくてさあ~ あそんでるわけじゃないのに・・・
完成した映画、東城に、一番にみて欲しいから置いておきます。映画ができたのは東城のおかげだとおもっている・・・ありがとう・・・
by 真中
↑下線部のみが実際の手紙の内容なのにわざとか?わざとなのか?
「ムシキング」第6話
今回の内容で激しく疑問が湧いた。森の民は産卵で増える(しかも蜂との合いの子)としたらポポも卵から孵った、虫との合いの子(カブトムシとか)ってことだよね…蛹になったりするの?(((゜Д゜;)))ガクガク ブルブル
今日の話は虫通しの戦闘もなく、パムの感情の芽生えという位置づけなのかな?村の民も皆殺しでなく、卵も孵り今回は被害0だよね?次回はカマキリの雌と雄の話でまた真っ黒みたいですけれど…。
自然と人間の対立と調和という骨太なテーマを掲げて、前回が虫、今回が人の滅びと一滴の希望を描くあたり、一筋縄ではいかないテーマと真正面に取り組んでいる名作になることは間違いなさそう(←こうして要求水準を上げるのがよくないんですけれどね_| ̄|○)。