警察庁による「バーチャル社会の弊害から子ども守る研究会」設置第3章~針小棒大の横行する茶番劇~ | あざみの効用

あざみの効用

或いは共生新党残党が棲まう地

『自分の好きなように世界を知るがいい。世界は常に昼の側と夜の側とを持っているだろう。』

                    ゲーテ「格言と反省」


「中津川DQNジャンボリー」中2殺害事件まとめ

前にあげたまとめサイトとはまた別のサイトです、そしてこちらの方がより「DQN」という観点からの整理がなされていると思います…とこう書くとオタク表現規制を前にオタクとDQNを切断して前者を擁護するために後者を糾弾していると思われますか?言いたいのは一つ一つの少年事件を見てくれということ、なんでもかんでも悪いものを全部合体させてタイラントみたいな怪獣は作り出さないで欲しいということです。


拘束器具使用認める 更生施設事件
>杉浦氏は男性に対し、拘束器具を用いたことを認める一方で、職員らによる積極的な暴行行為はなかったと釈明した。コメント文はA4用紙1枚に横書きの自筆で書かれ「民間施設で戒具(拘束器具)まで使用したことの当否は当時はやむを得ないと考えていたが、今となっては判りません」としている。男性に拘束器具を用いた理由として「暴れる男性の自傷行為や他の生徒たちへの暴力等を制止する目的でやむなく使用した」としている。

先日 メモしたニュースの続報で、このニュース及び関連について詳細に纏めておられるページを発見したのでそちらもメモ↓

はてな的、論点ひきこもり。「ひきこもり施設で男性が暴行死か」

まず言えることはこれで正義の味方としてさんざんもちあげてきた長田百合子氏についての批判も許される下地が整ったということ。長田塾裁判の記事を見る限り姉妹で同種のことに手を染めていた(る)のではないかという疑惑を抱くに充分ではないでしょうか、マスゴミさま?

そしてもう一点は、

>施設は、県からNPO法人の認証を受けていたが、事件の舞台となった寮は別の有限会社が経営する監督外の施設。

というまさに先に事件についてメモしたときに単なる金目当てでそんな立派な先生様でもなんでもないでしょと思ったことを補強するような事実。宿泊施設であるからこそ、力を誇示してもお客様を外に出したくない(病院や警察に連絡しなかった)という思惑が働いたのでは?ということ。

回りくどくなっているけれど要は、青少年問題についてうんぬんするときにでてくるような立派な大人様はそんなよそ様の事をとやかく言えるような聖人君主であるの?ということです。


以下 Screaming Airさま「バーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会 配布資料」 の検証

【参考】
警察庁による「バーチャル社会の弊害から子ども守る研究会」設置~オタク表現の危機「パンを捨て剣を持て!」~
警察庁による「バーチャル社会の弊害から子ども守る研究会」設置第2章~ラスボス竹花豊・前田雅英登場~
ドラマ脳

【0ページ・表紙】

窺えるのはその大半が割かれているのは、個別具体的な検挙状況や事例であるということ。そしてどこにもメディア悪影響そのものの科学性や欧米の事例といった比較といった資料が存在しないということ。つまり最初から影響ありきということ。

【1・2ページ】

分かるのは13歳未満を対象とした犯罪事件の少なさ、以前いわくつきと記した認知件数に基づいてさえ、強盗強姦0、強姦72、強制わいせつ1,384、略取誘拐104件ということ。

【3~9ページ】

ここからグラフのマジックが炸裂します。これはこの資料全体に当て嵌まることですので要注意です。ようは先に認知件数のカラクリで指摘したように警察庁の方針によって殺人や放火のような誰の目からも明確な事件以外数なんて簡単に上下するということ、それにあわせて日本でネットが本格的に普及し始めて10年程度ということ。つまりこのグラフの初めがちょうど重なる、つまりゼロベースからの積み上げでいかにも激増しているかのように思えること。

でもそんなの当然のことです、自動車が普及する前は交通事故件数なんてゼロに近く、普及するにつれ増える…ないもので事件なんて起きようがありませんから。

もう一点、100件前後の事件数で%表示すれば1件の前後で1%が動くわけです。10%増えたというといかにも激増したと印象を与えますが実際は10件しか増えていないにすぎないという事実を覆い隠していること。

【10ページ】

ここからの問題点は上記の事実を隠蔽しての印象操作がさらに横行することになります。要は事件としての絶対数が少ないので、一件、一件を言挙げ、強調していかにもこんな大変な事件が起きていますということです。でも6ページを見てください、殺人の推移なんて1→6→6→4→2→2ですよ!これが単位が100とかならまだしもそのまんま…こんなの誤差の範囲以外のなにものでもないではないですか!

そしてこの資料がより悪質なものになるのがここから!!!

【12~16ページ】

13ページの殺人事件は奈良のやつですが、バーチャルでもってアニメ・ゲームからネットまで全部括って関係付けしていますが強引なことこのうえなし!同じ理屈で車(←奥田以来目の敵にしています!)だって徒歩の代わりに機械を用いて移動するという意味でバーチャルといえばバーチャルではないんですか?まずはバーチャルの定義くらいきちんとしなければいくらでも範囲なんて広げられます。そもそも奈良の事件だって移動に車使っているじゃないですか!なければ事件起こらなかったかもしれませんよ?

【17~19ページ】

ここからが少年による犯罪でこの委員会のむしろ目玉となさんとするところでしょう。

今回、改めて言いたいことは卵が先か鶏が先かということ。この種のバーチャルなものがあったから影響を受けて犯罪を犯したのか、もともと気質として犯罪を犯す危険性の高い存在であってたまたま誘発されたに過ぎないのかということ(私はもちろん後者だと思っています)。例えばの話、ゲームなんて誰もがやっているし、この中の実例で指弾されている格ゲーなんて一世を風靡したこともありプレイヤー数なんて何百万単位のはずです。でその結果いきなり少年犯罪は激増しましたか?いえ全くしていません。それはそういうことだとしかいいようがありません、おそらく一切のバーチャル?を社会から排除したとしてもそれこそ太陽がでていたからといった程度で犯罪に及ぶ人は同じ程度にでてくるでしょう。

というわけで↓
警察庁意見箱