業界の「ミュンヘン会談」対応が招いたポーランド分割 | あざみの効用

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或いは共生新党残党が棲まう地

『問題は常に対立、あるいは矛盾として構成される。だから論争という形態こそが問題を在らしめている。我々は現実的なものをおそらくは対立あるいは二分法によってしか意識できないとしても、少なくとも問題がいわば作図によってのみであることを知っておくべきだ、論争、対立として形成される問題は何かを明るみにだすと同時に何かを隠蔽している。』

                柄谷行人「日本近代文学の起源」


バーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会第六回 ですが、ついに本丸、表現「内容」についての議論が始まりました…。いくら長い代物だとしてもオタメディアを享受している人間は必ず読まなければいけないものです。まさに漫画・ゲーム・アニメにおける性(暴力)描写に対する糾弾が「脳内汚染」に基づいてなされています。つまり、前回までの流れに懲りた竹花―前田は後援に徹し、ここまでの議論にほとんど参加してこなかった岡田、玄田を利用して議論の主導権を坂元先生、江川氏から奪い返そうとしています(そして実際されていますorz)。今、一読したところですがすっかり「脳内汚染」されてしまったので気分直しに「BLACK LAGOON2」を流し始めたところです。殺伐とした想いを解消するためにねヽ(`Д´)ノウワァァン!!記事タイトルについては解説しません!

いつものように内容詳細については別途記事をあげますので、恒例のABCゲーム+関係ありそうな記事群をメモしておきます。

今回の出席者は前田委員(座長)、姉崎委員、江川委員、岡田委員、玄田委員、坂元委員、竹花委員、池田委員(代理)の8名、穴埋めはA~Gの7つでございます。前田分を省くとちょうど同数ですので、前回の穴埋め数の方が多い姑息なものよりはましですね。しかも、ここまでくると誰が誰かすぐ分かるし…ってこんな特殊技能は欲しくなかったorz

A=玄田有史(東京大学社会科学研究所准教授)

B=竹花豊(警察庁生活安全局局長・元東京都副知事)

C=江川紹子(ジャーナリスト)

D=岡田尊司(京都医療少年院精神科医・『脳内汚染』著者)

E=坂元章(お茶の水女子大学准教授。CERO理事)

F=姉崎昭義(PTA全国協議会環境対策委員会副委員長)

G=池田佳隆(日本青年会議所会頭)

いつものように解説は最後においておきます(※24-589さんの指摘を受けてABを入れ替えました)。


ラウンドテーブル「『ゲーム脳』問題はゲーム業界に何を残したか」参加者全員で次世代ゲームに期待される社会的役割を思考する
>CEDEC2005最終日となる本日、「『ゲーム脳』問題はゲーム業界に何を残したか」と題するラウンドテーブルセッションが催された。講師は国際ゲーム開発者協会日本(IGDA日本)代表の新 清士氏と、同所属の府元 晶氏。

CESAは手遅れにならないうちに亜型にすぎない「脳内汚染」についても「ゲーム脳」と並べてきちんとした反論を作り、広報すべきです!

>新氏はまず、森氏の提唱する「ゲーム脳」理論に対するツッコミから話を起こしていく。ツッコミの内容はネット上で散々議論されてきた部分なので要約するが、ひとつは森氏の理論に科学的根拠が極めて乏しいこと。同一の著作の中で同じデータを元に異なる結論を出していたり、公的に認知されていない独自の器具を使って計測していたり、被験者の数が少なすぎたり、あるいはデータ集計に用いたサンプル数を明示しなかったりといった部分だ。

「ゲーム脳」=トンでもの烙印を押すことに成功したのは非科学的にももちあげたマスゴミではなく、ネット上の言説であったということこれは誇るべきことです。しかし、同時にネットに親しまない情報弱者そしてメディアリテラシーの欠けているおじさん、おばさんに対する訴求力のなさが痛いところ。

参考;http://newmoon1.bblog.jp/entry/309264/ (「ゲーム脳」に関してもいっぱいあげているけれど、この記事に集積されている分で十分かと)

>そして新氏は、森氏が「ゲームをまったくしらないこと」を強調する。曰く、「バイオハザードをロールプレイングゲームだと思っていた」、「ファイナルファンタジーをまったく知らなかった」、「テトリスは旧ソ連が作った殺人兵器であるという話をあちこちの講演で言っていた」など等。

岡田の危険なところは森ほど頭が悪くないということ。ゲームについてもある程度、知っています。

>森氏が主張するゲームが少年による凶悪犯罪を増加させているという主張についても、キャッチーな事件を取りざたするマスメディアが普及した結果、少年犯罪が「増えているように見える」だけではないかという認識を説明。冒頭説明の最後に、森氏が提唱する「お手玉を毎日5分間、2週間行えば改善する」という処方を紹介し「こんなことで直るものが、恐怖か?」と、参加者の爆笑を誘っていた。

この認識は既に浜井先生が証明済みですね。

>新氏は「CESA一般生活者調査報告書」からのデータを示し、ゲームをネガティブに捉える一般社会の認識が、2001年以降年々増加傾向にある事を説明する。データによると、ゲームをすることで「幼児の脳の発達が遅れる」と考える人の割合が2001年から2004年の間に4倍近く(3.5%→12.1%)となっている。この上昇傾向をよく見ると、「ゲーム脳の恐怖」が出版された2002年において一気に3倍近くに膨れていることがわかる。同理論がもたらした影響が極めて大きいことが推測される内容だ。また、2004年には「脳が痴呆状態に近くなる」と考える人が10.5%にのぼるとのデータも示された。これはまさに森氏の主張する理論そのままの調査テーマだ。

まさに「ゲーム脳の恐怖」の恐怖であったということ。

>新氏は「ゲーム脳の恐怖」が出版された前後のいきさつを紹介。2002年7月に森氏の同理論が毎日新聞紙上で紹介され、同月にNHK出版から同著が出版された件について「森氏とメディアとの間で何らかのコラボレーションがあったんじゃないか」との憶測を交えながらも、その時点でゲーム業界がなんらのリアクションもせず、同著の影響が社会に浸透するに任せてしまった事実を失敗とする認識を示した。

まさに正論、戦わない業界団体こそが悪い!それこそ営業妨害なり損害賠償を起こし、そのことを大々的に広告打つべきでした。

【参考】
http://newmoon1.bblog.jp/entry/269277/ (毎日の電波記事)
http://newmoon1.bblog.jp/entry/303402/ (毎日記者の見苦しい弁明)

>加えて「Grand Theft Auto III(GTA3)」に対する神奈川県の規制や、米国で「同 San Andreas」での改造コードで可能になる性的描写が大問題になった件など、最近の社会的トピックを取り上げながら、「ゲーム業界の対応は、あまりにも後手に回っている」と説明。「暴力的表現」に対する社会の圧力を回避するため、業界団体が自主規制をより強化する方向に向かっていることを紹介した。

完全に同意です。

参考;http://newmoon1.bblog.jp/entry/242466/ :神奈川関連はこれだけでいいです、もうただその後「さいたま脳」が首都圏全域でゲーム規制をぶち上げたようとした際に、松沢が嗜める側に回った(http://newmoon1.bblog.jp/entry/297072/ )そしてそれ以上の規制には進まなかったという点で当時のネット上(業界は何もしませんでしたがね!)の運動は無駄ではなかったと評価しています。

>また、ある大手のゲーム企業では「ゲームの効能」を言語化し、消費者に対して明らかにしていく試みを始めているのだという。これは温泉の泉質を説明する表現のようなもので、例として「メダル・オブ・オナー」ならば、効能として反射神経が向上します、戦術センスが養われます、などを示し、また、注意事項として三次元酔いするかもしれません、一時的に興奮状態になるかもしれません、心臓の弱い方はおひかえください、などの「リアルな人間への影響スペック表」みたいなものだ。消費者はその情報をもとに自分に適したゲームを選択することができる。

これまた同意、プラス面での宣伝をすべきと。

【参考】
http://newmoon1.bblog.jp/entry/330281/ (その場合の聖典となりそうな書「ダメなものは、タメになる」について)
http://newmoon1.bblog.jp/entry/326106/ (ゲーム会社の試みの一例かな?)

これは前にメモした覚えがあるんだけど該当記事がみつからないので、あらためて↓
ヴァーチャル児童ポルノ規制は合憲か~「アシュクロフト対表現の自由連盟事件」米最高裁判決~ ;講師:NHK放送文化研究所 海部一男氏
>この訴訟事件は、ヴァーチャルな、すなわち、実際に未成年者を使って制作されたものではないCGなどによる児童ポルノをも禁止の対象とした「1996年児童ポルノ禁止法(Child Pornography Prevention Act of 1996)」(CPPA)が、表現の自由を保障した憲法に違反していないかどうかが争われたもので、ここで、アシュクロフトというのはアメリカの司法長官、「表現の自由連盟」というのは、カリフォルニア州のチャツワースとい
うところに本部のある、ポルノビデオのプロダクションの業界団体です。

宗主国の判決ですので知識として抑えておくべきかと。

>最高裁判決 最高裁の判決は結果として6対3で原告が勝訴しました。最高裁がどのような論理に基づいて判断したか、そのあらましは以下の通りです。

見事最終審において違憲判決を勝ち取っております♪

>児童ポルノとの関係について政府は、CPPAは実際に児童を使った児童ポルノと区別がつかない作品を禁止しているのだ、と主張する。しかし、ファーバー判決で禁止された作品は、それ自体が児童に対する性的搾取(sexual abuse)の記録であるのに対して、CPPAが禁止している作品は、犯罪の記録でもなければ、それによって犠牲者を作り出しているわけでもない。政府は、ヴァーチャルな作品が児童に対する性的搾取につながる、と主張するが、その因果関係は明白ではない

ここがバーチャルの最大の利点です!そしてここを否定するものは単なる個人的好悪の情でもって現実と虚構の区別がついていないだけ!

>政府は、ヴァーチャルな児童ポルノは小児性愛者を刺激し違法な行為に走らせる、と主張する。しかし、表現を、それが持つ単なる傾向だけで禁止することは出来ないし、それによっていつか違法行為が行われるであろう可能性が高まる、というだけで禁止することもできない

ここは岡田そして今回は出席していない藤岡淳子氏の主張を真っ向から切り捨てている部分でもあります。

>政府は、ヴァーチャルな児童ポルノの禁止は児童ポルノ市場をなくすためにも必要だ、と主張する。しかし、ヴァーチャルな児童ポルノが流通すれば、却って違法な児童ポルノは姿を消すのではないか。

ここは竹花―前田の目論む社会改造(ポルノ自体の根絶)の部分に関する批判足りうる部分です。

>自民党の「児童売買春等対策特別委員会」が再検討作業に入っているということだったので、電話で話しを聞きました。委員長は谷垣議員でしたが今度の内閣改造で入閣したため、委員長は空席の状況になっています。副委員長は野田聖子議員とだということです。

悪名高い野田の前は穏当な谷垣氏だったんですか…なんてこったorz


以下 まだまだニュース+ABCゲームの解説(長いので以下を読むぐらいならまずは議事要旨読んで!)

ビデオゲーム、児童の学習能力アップに寄与=米科学者連盟
>ビデオゲームが子供に悪い影響を与えるという常識を覆す可能性があることが、FAS(米科学者連盟)が17日に発表した研究論文の中で明らかになった。それによると、ビデオゲームは児童の学習心を刺激する効果があり、教育の概念を一新する可能性があるとしている。

>FASが行った1年間にわたる研究で、ビデオゲームをすることで、児童には分析思考やチームプレー、マルチタスキング(複数の作業を同時に行う)能力に加え、プレッシャーの下で、問題を解決する能力が身につくことが分かったという。こうした能力は企業が従業員に期待するものだが、人間が教え込む場合と違い、ゲームは児童の覚えが悪くても、絶対腹を立てないことが特徴だという。

ゲーム全般ではなくソフトによると留保をつけていますが、ここを宣伝せずにどこを宣伝するんだ、ゲーム業界!おそらくある種のソフトがある種の能力開発にきく(RPGが分析思考、ネトゲーがチームプレーというようにね)と結局はゲーム全般についてプラス効果を宣伝できるようになると!

暴力ゲームの未成年者への販売を禁じるルイジアナ州法に違憲判決--連邦地裁
>この法案では、「成人社会における一般基準に照らし合わせて、明らかに攻撃的で、未成年者に不適切な暴力シーンが含まれる」ビデオゲームを未成年者に販売した者は、100ドルから2000ドルの罰金および1年以下の懲役を科すとしている。

>ビデオゲームの業界団体であるEntertainment Software Association(ESA)およびEntertainment Merchants Association(EMA)は、法律が施行された翌日、法案は憲法に定められた表現の自由を侵害するもので、また内容があいまい過ぎるとしてルイジアナ州を提訴した。同州は子供たちを「物理的、心理的、および経済的危害」(PDFファイル)から保護する義務があり、また、このような法は言論ではなく行為を規制するもので憲法には違反しないとしてこれに反論していた。

翌日には提訴するような業界団体をもちえていることを羨ましく思うと同時に、州側の主張、子どもを守るためという情緒的な絶対正義によりかかった主張、どこかで見覚えありませんか?

>Brady判事は、同法が、例えば「暴力」などの「重要な用語」の説明に欠けており、非常にあいまいであるという点についてビデオゲーム業界の主張に同意している。同判事はまた、州は暴力シーンを含んだビデオゲームが子供の健全な育成を妨げるとする「信頼性のある」証拠を提出できずにおり、将来的にも説得力のある証拠を提示できるとは思えないと述べた。

今回、岡田氏は坂元先生に向かって影響があると確かめられていると強弁していましたがその証拠とやらを、きちんとした定量的なものがあるというなら示してみろよ!m9(^Д^)プギャー

【参考】
http://newmoon1.bblog.jp/entry/254517/ (その他違憲判決)
http://newmoon1.bblog.jp/entry/286810/ (違憲判決詳細+朝食と性モラルに関する調査…お勧めw)

専門チームや相談電話、22教委がいじめ対策拡充
>いじめ自殺について、約3割の教育長ら幹部が「複合的な要因」を挙げ、学校や家庭のほか、テレビ、インターネットの影響なども指摘していた。

>「テレビで特定のタレントをばかにして笑う番組があふれている」(群馬県教委)、「テレビや漫画で安易に人が死ぬ場面が多い」(千葉県教委)、「ゲームの仮想世界にのめり込み、現実との境がとらえがたくなっている」(岡山県教委)といった指摘が相次いだほか、「最近のいじめはメールやインターネットなど教室以外のところでも起きるため、気づくのが遅れる」(山形県教委)など、情報社会の影響をあげる声もあった。(2006年11月14日3時2分 読売新聞)

問題はいじめがあったことではなくて、いじめの相談、発覚があった後の対応の問題でしょ?自分たちの無能さかげんを責任転嫁すんな!それが教育者の対応ですか?吐き気がしますというか。

ネットいじめ:匿名性が陰湿さ助長 学校対応追いつかず
>インターネットの掲示板サイトで個人攻撃を集中させたり、差出人不詳の悪口メールを多数送りつけるといった「ネットいじめ」が深刻化している。北海道立の高校(札幌市)で撮影されたいじめ現場の映像が、今年3月にネット公開され、今月になってから抗議電話が殺到した問題が発覚したが、この高校はネット公開から映像を半年以上放置していた。ネット絡みの新たな事態に教育現場の対応が追いつかない事態になっている。(毎日新聞 2006年11月14日)

ネットを利用したいじめもあるが(この記事の抜粋していない後半部分ね)、ネット(圧力)のおかげでいじめ問題を黙殺、うやむやにできなくなったと、たぶんバランスシートとしてイジメ問題に関してはネットはプラスでしょ。せめて中立的な評価をくだすべきだと思うのですがこの一方的な記事名ってまた毎日か!(毎日はこと青少年問題に関してゲーム脳を喧伝し、リセット症候群とかすぐ銘打ち、最悪の名を恣にしていますな!)

「14才の母」大きな反響 声援、反論続々
>中学2年生の妊娠を扱った日本テレビ系ドラマ「14才の母~愛するために生まれてきた」(水曜後10・0)が話題を呼んでいる。番組のホームページには声援、反論が続々寄せられ、平均視聴率も20%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)に迫る勢いだ。

>村瀬は「脚本の井上由美子さんも僕たちもセンセーショナルにあおって視聴率を取ろうという気はない。子供の命が軽んじられている事件が多い時代性をふまえ、単に産む、堕ろすではなく、中2で産んでも義務教育がまだ1年残っている。14歳の妊娠により家族がどれだけ大変なことになるかを丁寧に描くことで、命についての問題提起をしたかったので手応えをうれしく思ってます」。

当該番組については未視聴なのでなんともいえませんが、性暴力表現をどのように規制するのかという点で考えるといったん規制ができればこのような番組は放映されなくなるでしょうね。それはどこまでいっても恣意的でしかありえない規制に対して、コンテンツ業界も商売をやっている以上、放映できないかもしれないというリスクを誰が好き好んでとるかという萎縮効果、自主規制が一番怖いかと。

朝日放送、男性社員3人をセクハラで処分 (朝日新聞 2006年11月14日)
>朝日放送は14日、同社の男性社員3人を就業規則に違反したとして、うち2人を停職3カ月、1人を譴責(けんせき)処分にした。いずれも女性へのセクハラ行為が理由。3人の中にはアナウンサーが含まれているという。同社広報部によると、セクハラ行為の時期や被害者はそれぞれ異なるという。同部は「被害に遭われた女性の意向もあり、詳細な内容は申し上げられないが、違反は事実」と話している。

民放各局横並びですな…さすがは青少年に対するモラルなり道徳なりを声高にとく人々、その規範意識の高さにはおもわず涙が零れてしまいそうです!

【参考】
http://newmoon1.bblog.jp/entry/335696/ (フジテレビセクハラ)
http://newmoon1.bblog.jp/entry/298277/ (日テレ盗撮)


★解説

A=玄田有史(東京大学社会科学研究所准教授)

専門家の中での消去法で、残るは玄田先生ということ。

>低年齢化というのは性に関することだけじゃなくて、あらゆることが低年齢化しております。子どもの場合、昔は例えば8時だったら子どもは寝る時間というふうになっていましたが、8時に寝る子どもなんて今ほとんどいません。0.何%ぐらいじゃないでしょうか。それよりももっと年齢が低い子どもでも12時、1時ぐらいまで平気で起きているというような状況になっていて、大人が触れるようなメディアにたくさん触れておりますし、それは性の問題だけや恋愛だけじゃなくて、金銭の問題だとか、それから化粧品だとかファッションだとか、そういったものもあらゆるものが低年齢化している。

ただ、この辺りは確かに社会学者っぽい指摘かも。

B=竹花豊(警察庁生活安全局局長・元東京都副知事)

B;私、東京都におりましたものですから、これがこういう形で進み始めたということについて大変敬意を表しますし、大変なお手数をかけたんだろうということを感じまして、この場をかりてお礼を申し上げたいと存じます。

CERO;その節は大変ご指導をいただき、ありがとうございました。こちらからもお礼申し上げます。

B;いやいや。失礼なことも申し上げたかもしれません。

よく読めば竹花でした、先入観に囚われすぎたorz

C=江川紹子(ジャーナリスト)

>青少年のことも含めて、やはり最高裁の判例というのはもちろん欠かさざる重要な基準ですけれども、何をもってこれは子どもに望ましくない、わいせつであるというふうな、ある程度国民的な合意をつくり上げるようなデータなり、そういう環境をつくっていかなければ、どうしても水かけ論争に終わってしまうのではないかという印象ないしは考えを持つんですけれども、いかがでしょうか。

今回、発言は一箇所のみ…それでもこの抑制的なトーンは間違いようも無いです。

D=岡田尊司(京都医療少年院精神科医・『脳内汚染』著者)

>依存性のあるものというのは、どんどん強い刺激を求めるということがありますので、最初は非常に穏やかなもので開始しても、それがだんだんエスカレートしていくというところにあるわけですけども、その依存性の問題についてはどのように認識されておられるんでしょうか。

>依存性というのは、性表現とかバイオレンスの問題とやはり絡んでいくんですよね。だから、そこだけを問題にしていても、やがて性表現とかバイオレンス、そっちのほうに向かっていく入り口になっているので、そこで無視できないということがあって、私わざわざ申し上げているわけです。

今回、委員会を終始したのは口惜しながらこいつヽ(`Д´)ノウワァァン!!「脳内汚染」垂れ流し…。

E=坂元章(お茶の水女子大学准教授。CERO理事)

>私もテレビゲームの問題性について、CESAの委員会などでお話しをさせていただいたり、それから、CESAではたびたび調査事業を企画し実行しておられて、その中には、テレビゲームの問題性について有識者から意見を集めてレビューするというようなことも行っておられます。そういう意味での調査は行っておられ、私もそれに関与したことがありまして、事情を存じ上げておりますので、少しその点を申し上げさせていただければと存じます。

江川氏が口を挟まないと、まさに孤軍奮闘。・゚・(つД`)・゚・ 。

F=姉崎昭義(PTA全国協議会環境対策委員会副委員長)

>私どもはPTAの活動の中で何が一番目的かというと、いつもお話ししますが、子どもたちの安全で安心した環境づくりを皆さんのお力を借りて進め
ていこうじゃないかという活動をしております。

G=池田佳隆(日本青年会議所会頭)

>私も皆さんのお話を聞いている中で、実際、今の法律で取り締まっていく中で、どれくらいわいせつかというところが対象になるというお話をお聞きした


Fのコメントを受けてのものですから分かりやすい。つまり一般の人視点ですから消去法で決まります。


Comments
安原さん、こんばんわー。

私もこれから岡田エントリー書くのであとでトラックバック送らせていただきます。
commented by 遊鬱◆jnhN514s
posted at 2006/11/17 22:55
 こんばんわ。
 さっき岡田氏のエントリーあげてみました。
 http://ameblo.jp/hiromiyasuhara/
commented by 安原
posted at 2006/11/16 01:25
TAKESANさん、こんばんわ。

>岡田氏の独擅場でしたね

えーこーも露骨な議事進行をしてくるとは、基本は岡田、玄田氏に吠えさせておいて、坂元先生、江川氏がコメントなさろうとするとすぐに竹花が口を挟んで妨害するとか…ありえないよ。「脳内汚染」の影響度は保守層に対してかなり浸透しているみたいですね…その下地は「ゲーム脳」が用意していたんだと思いますが。

>委員会が、素人の質問コーナーの様になっていましたね。いかに文化として軽く見ているか、という事だと思います。

いや、少なくとも竹花、前田はよく知っていると思いますよ(コンビで長年やっているんですから)。彼らが事務局に質問するときは自分の口を借りずになにか客観的な調子で案件を議題にあげるためなんでしょ。

>各教委のコメント、尋常では無いですね。

まあ、義家でも務まるようなものですから(笑)だいたい試験も選挙もへていないんですからこんなものじゃないの。

>『14才の母』は、毎週観ていますが、丁寧な作りかただと思います。

そうなんですか。ドラマの内容は別にこれだけ視聴率が低迷している中で稼いでいるということは、結局のところ「女王の教室」のときと同じように、あるいは今、いじめ問題で生き生きと語っているようにみんな「教育」って大好きなんだなと思いますよ。
commented by 遊鬱◆jnhN514s
posted at 2006/11/15 23:36
24-589さん、ご指摘ありがとうございました、お礼が遅れてしまいました(そのまま訂正させていただきました)。

何度も読み直すと消去法を使わずとも、普通にA=玄田のようです(以前の委員会で迷った際の玄田氏のコメントの仕方も読み直してみました)。ニート言説に味をしめたのか、若者に対しては否定的な立場であることは間違いなさそう。
commented by 遊鬱◆jnhN514s
posted at 2006/11/15 23:24
今回、岡田氏の独擅場でしたね。悪い意味で。ちょっと寒気すら覚えました。坂元氏に対しても、ちょっと絡んでいる(というと大袈裟かな)様な感じで。

しかし、改めて思ったのが、多くの委員が、いかに勉強不足であるか、という事ですね。ネットやゲームが弊害を及ぼすかも知れないと考えるなら、それらに関して、予習くらいするべきなのに。委員会が、素人の質問コーナーの様になっていましたね。いかに文化として軽く見ているか、という事だと思います。

 >自分たちの無能さかげんを責任転嫁すんな!
各教委のコメント、尋常では無いですね。

『14才の母』は、毎週観ていますが、丁寧な作りかただと思います。穿った見方をすれば、視聴者がどの様に観るかを相当気にしている、という感じです。
commented by TAKESAN
posted at 2006/11/15 02:22
お疲れ様です。
B委員に関してですが、

P18
> B:私、東京都におりましたものですから、これがこういう形で進み始めたということについて大変敬意を表しますし、大変なお手数をかけたんだろうということを感じまして、この場をかりてお礼を申し上げたいと存じます。

> CERO:その節は大変ご指導をいただき、ありがとうございました。こちらからもお礼申し上げます。

> B:いやいや。失礼なことも申し上げたかもしれません。

といった尊大なやり取りや、P21の竹花記名資料について、自身が作成していることを表した発言から、B委員=竹花豊で間違いないと思われます。

ちなみに竹花が各所にロビーを行っていることも裏がとれており、その意味からも矛盾しません。

むしろ、私はAが空欄になってしまっています。消去法だと玄田なんですけどね・・・。


ついでながら、Gは今回池田(代理)となっており、池田に相当する位置にあることは確かですが、別人ではないかと。
commented by 24-589
posted at 2006/11/15 01:35