スノーシーズンもまっただ中で、毎週末滑りに行く日が続いた。


私は満足に滑れないけど、それなりにみんなについていくことはできていたので

記録係?!としてみんなと一緒に滑りにいっていた。


あと、もう小学5年生の子供は滑りもだいぶ成長段階なので、

みんなと滑ることで、だいぶ上手くなってきた。


ただ、ヤツとは気が合わない。。。

いつもケンカしてる。

それもマジ喧嘩。。。


夜、リビングでみんなでテレビ見ながら、お酒飲んだりしてるんだけど

コタツで足があたったとか、すっごいくだらない些細なことで

言い合いになってる。もう子供のけんか。。。


ヤツも大人なのに。。。って思うけど、うちの子もヤツだと素直にあやまらない。

ヒートアップして必ず泣かせる。

しまいには、私が甘いからだって。。。



もーなんで、そんなにヤツが大人じゃないのかって思う。

そういうとこみると、父親にはなれない人かなぁ?って。

まぁ、そんなこと望んだことないけど。


そんな夜は、きまってうちの子が暴れる。

寝言が激しくて、寝ぞうが悪い。。


その日も、先にみんな寝ちゃってた。

暗い部屋に寝袋はヤツと隣同士


ヤツに「きっと寝言うるさいよ。」って言うと

「やだなぁ。。。」って。。。原因つくってるの自分のくせに。

「じゃー寝なきゃいいんじゃない?」っていったら

私の手を引っ張ってキスした。


ずるいよ、そんなときだけやさしくても。

ヤツの布団で手枕でギュっとされる。

しばらくキスしてたりしたんだけど、私がウトウトしてたみたい。


夢をみた。。。


そういつもの夢。。。


落ちたところで、ビクッっと起きた。

呼吸が苦しい、この兆候はヤバイと思った。


「どうしたの?」とやさしい声で落ち着いた。

ヤツの腕の中だった。。。

また、発作がおきるかと思ったけど、大丈夫だった。


ギュっと抱きついた。。。よかった。


「そろそろ自分のとこ戻りな」耳元でささやく。


それから、自分の布団に戻ったけど、

手は離さなかった。


朝方、やっぱり子供の寝言で起きた。

ヤツも起きたみたいで、こっちに寄ってきた。


この日はずっと手をつないでてくれた。。。

それからしばらく平穏な時間は続くと思ってた。

ただ、会社ではそっけなく冷たいのに悩まされたりもしたが、
バレないためのヤツの優しさだとも思った。


ただ、それは突然起こった。
いや、正確にはあの時から始まっていたのかもしれない。
あの忌わしいニセコでの事故…
初めての大きいケガ…


今後、スノーボードは出来るのか?復帰出来るのか?
それが不安の種だったこともある。

その不安が夢になって出てきた。



雪の降る、少し暗い雪山をパウダーをあげながら滑る。
前にはヤツがスプレーをあげながら滑ってる。
少し距離が離れたかなと思った…
そしたら、前を滑るヤツが…

消えた!

その瞬間、私の体は崖に落ちる…
そして激痛が走る…


そこで、本物の腕の痛みで目が覚める。



これが毎晩繰り返される…
毎日同じ夢を見る。


ある日、ナイトドライブのとき
なりゆきからお泊りすることになった。

凄い疲れてたけど、久々にちゃんとやるってこともあって
やたら激しかった。
それがいけなかったのか、わからないけど…


発作が起きた。

突然、胸が苦しくなって、息が出来なくなって、呼吸が荒い。
もう自分でもパニック、ヤツもパニック…
でも手はギュッと繋いでてくれた。
苦しかったけど、なんとか落ち着いてきた。

あれが初めての発作だと思う。

夢はきっと不安の兆候、不安定な自分を表してたのかもしれない。
安心を求めてヤツの手を掴もうとしていたハズだったのに…

夢はまだまだ続いた…
アシタニナレバ 年下同僚との秘密の恋愛はただの不倫か?-vp_xl.jpg
足を引っ張られた…

びっくりして転んだ。



ある時のゲレンデでのヤツのおふざけ。
私がヤツの前に立っていて、座り込んでたヤツが足を引っ張った。

当然転んだ私は
「もーなにすんのー!」
笑うヤツに雪をかける。
「倍返し!」
とかいって、余計雪を掛けられて逃げられた。


横で見ていた同僚が…
「恋人同士のじゃれ合いみたい…」とボソッといった。
あながち間違いじゃないけど、恋人同士じゃないな。
その時はそう思った。

会社の車の移動一番後ろの席
荷物に囲まれてるけど、隣りにはヤツ…
そういうときは決まって寄り掛かって寝かしてくれる。
そういうときは恋人同士かなって思える。

まあ、ヤツの手が伸びてくるから寝られないんだけど。
私の気持ちイイところをよく知ってる。
とろとろになって寝れるカンジ。
最高に幸せ。

これがまさか同僚の後ろで行われてるなんて、誰も気がつかないなんて…

びっくりするのは、さわりながら同僚に「もうつく?」とか声をかけること。

しっかりさわってるのにね…ヤツはやっぱりSだ!


でもやっぱり二人でドライブしてる時が一番好き。

運転してるのは私が多いから、ヤツがちょっかい出してくる。

私のジーパンの穴に手突っ込んだり。
私の手をつねったり。
ホッペつついたり…


どれも、恋人同士のおふざけだと思う。

そんな幸せな時間…もっと続くと思ってたんだけどなぁ…
アシタニナレバ 年下同僚との秘密の恋愛はただの不倫か?-080209_054357.JPG

私は、夜暇なのがキライだ。
子供が寝てしまってからの、暇な長い夜がいやだった。

基本的に寝るのが遅い私は、夜ドライブするのが好きだった。

決まって私が、「ドライブしたい」ってメールする。
「早く寝な」って帰ってくるんだけど、そのあと
「10時くらいかな・・・」って仕事が終わる時間を伝えてくる。

なんだかんだいっても、会ってくれるのがやさしさだと思ってた。

会社の前に迎えに行くわけにはいかないので、
ちょっと離れたコンビニで待ち合わせ。

ヤツが待つこともあったけど、たいてい待たされる。

車に乗り込んでくると、決まって寝ようとする。

いつも終電で、そのあと遅くまで起きてるもんだから、いつも眠い。

ヤツの家まで、結構な時間のドライブ、いつも、いろんな話をする。
ヤツの仕事内容は、いろんなストレスがあるので、私はいつも聞き役。

話すことで、気がまぎれるなら、それも私の役目なんだと思った。

ヤツの家はちょっと田舎。住宅地からちょっと離れるとすぐ真っ暗の空き地。
コンビニによって、車をとめるとこはいくらでもある。

車を運転しながら、キスはできないので、決まったところで車をとめる。

キスをするのは私から、手を引き寄せるのはいつもヤツから。
ちょっとの間の、幸せタイム。


そういえばいつも雨だったかなぁ。。。
雨の音を聞きながら、ぎゅっとした体温があたたかかったのを覚えてる。

帰り道をいつも迷ったっけ。
その道もだいぶ覚えた。


暗い雨の道、あの長い道のりを、今でも覚えてる。
ヤツのあの体温も、今でも覚えてる。

優しいときのあとは決まって冷たかった。


いろいろ考えちゃう私は、いつも期待を裏切られる。

会社では決まってそっけなかった。

話しかけても、返事なし。。。


その手に触れたくても、冷たい声が帰ってくるから

ビビってさわることもできない。


会社では別人。


んー、というかこれが本来のヤツなのかな?

きっと、私は夢を見てるんだ。

二人きりのときのヤツは別の人。

私が生み出した虚像だ。


その偽物に会いたくて、

無理してでも会いたくて、

どーしてもわがままをいう。


二人っきりになれるようにがんばるのは私。。。

それでも、やっとのことで
一ヶ月に一度会えるかぐらいだった。


次の日が仕事でも、ドライブと称して向かえに行った。

寝不足も、手を繋ぐ時間があればがんばれると思ってた。


無理だったのかな…

無理してくれてたのかな?

無理してたのかな。



冷たくすることで、距離をおこうと格闘していたのか?

そんなのヤツに聞けないけど…


優しい記憶だけを、覚えておこう。
この先、頑張って生きていけるように…