かまきりと良き出来事 | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

窓ガラスにペトッと引っ付いていたのは・・・

なんと若いカマキリでした。

ああ、夏だなァ♪そして、秋だなァという感じです。

まだまだお若いカマキリだけれど、カメラを向ける威嚇をしてきました。

 

さて、お盆も過ぎて、秋まっしぐらの今日この頃。

 

が、我がと事は、お盆も正月も変わらず忙しい。

もともとは、認知はあってもお家で過ごしていた方。ある時、誤嚥性肺炎で入院。花に胃管を突っ込まれて経管栄養に。。。

こんな状態でき家に帰れないと、うちにいらっしゃった患者さん。

当初からご家族から「口から少しでも食べて欲しい」との要望有り。

この方は向こうの病院から、胃管を抜いてしまうからという理由で、ミトンを装着していた。

入院を取ったのは私で・・・できることならミトンはしたくない。という事で入院時からミトンフリーで様子を見ていた。

日勤帯は大人しかったのに、夜間変貌して、ベッドから滑り落ちて床に臥床。その上、胃管を自抜とか。。。

以来、鼻にチューブを留置すると、すばやく抜去という様子もあり、こりゃ身体拘束なしでは難しいと24時間ミトン装着となった。

でも、この方はミトン・・・嫌なんですよね。

「外して」アピールばかり・・・。でも、胃管を抜いてばかりいたら、君のストレスはもっとヒートアップ。胃管を入れるってつらいものね。

これが無ければ、栄養が・・・。困ったものだ。

が・・・。

ご家族の希望で、経口食。。。経口食が上手くいけば、チューブがいらなくなるのでミトンオフ。

お試しでお昼を出したら、問題なく完食。素晴らしい♪

で、めでたく胃管は抜かれ、ミトンもオフとなった。

午後になって、両手をグーパーしながらご満悦の患者さん。嬉しい顔で「ありがとう」と。

えっ!本当かよ。。。と思ったけれど、言葉通りに受け止めました。

夕方、奥様来院。ごはんが始まった事を伝えると、涙して喜んでいただけた。

 

こういう、代替策がヒットすると嬉しいね。

というか、そもそも身体拘束の原因となる、鼻のチューブ。。。いらないんじゃない。

 

嚥下機能評価・・・。確かにむせ易いけれど、でも、「この人は経口摂取が難しい」という評価で、うちの病院に来て食べている人はものすごく多い。

たぶん、顕在的にむせているのだと思います。

でも、本人が食べたいならいいじゃん。

食べられないからといって、無理やり鼻にチューブを入れ₂れて、身体拘束によって人権や自尊心を損なうよりは・・・

 

まあ、うちの病院にも、身体拘束は「業務」とか思っちゃっている人もいますしね。

認知症患者に自己決定権とか人権とか「ない」と思っている人も少なからずいますし・・・。

まずは、足元から改善しなくちゃね。