団菊祭に行ったのは今回が初めて。
市川團十郎と尾上菊五郎というスーパースター共演の興行である。
が、今は團十郎の名跡をついでいる人がいないので。。。
十二世市川團十郎丈の五年祭。もうそんなになるんですね。
今回は母の日のプレゼントを名目の歌舞伎鑑賞。が、母の好みでなくて私の好み。
本当は昼夜で缶詰もよいですが、そこまでの経済力はありませんですし・・・。
悩みに悩んで夜の部に。
本当は昼の部の鳴神も捨てがたかったのですが、
踊りが「女伊達」であまり好きでないジャンル。
が、夜は「白波五人男」がメインで、デザートが「喜撰」。おつまみに「鬼一法眼三略巻」がある。という事で夜にしたのでした。
やっぱり、おつまみの出し物は眠くなりました。
メインディッシュの「白波五人男」があまりに面白かったから、展開が地味なおつまみに睡魔が・・・。
私は踊りが好きなので、私的には一番のメインディッシュ。でも、一般的にはデザート。
「喜撰」は大好きな曲。音楽だけ聴いていると幸せ気分です。
十八世中村勘三郎と玉様のコンビの喜撰が忘れられない私。
破壊坊主がぴったりの故十八世中村勘三郎。
梨園育ちで、一般的には破壊された日々を過ごしているかもですが、まだまだ菊之助丈は破壊されていない。
本日の喜撰法師は育ちがよくちょっといたずら好きという感じであったな。
十代目坂東三津五郎丈も破壊度が硬かった。うまいのですが、うまさで破壊坊主を演じている感じ。
そこがつまらなく、十八代目中村勘三郎に劣るなぁという感想があったのですが、今日も同じ感覚であった。
つまり、菊之助丈の方が若くてこれからがあるので、一つの壁を破って次があるのではと期待しちゃったりします。
ところで、歌舞伎座の御簾はどうなっているんですかね。
御簾がうるさ過ぎ。メインの長唄や清元の音を消し去って、全体的なハーモニーが崩れている。
喜撰を迎えに来たお坊さん軍団が出てきてから、御簾がうるさすぎて
喜撰という曲を耳にしながら舞踊を堪能できなかった。
良い作品だったのに、御簾のせいでマイナスポイント多すぎ。反省してほしい。
本日の幕間弁当は、児雷也のてんむすです。
そうそう、本日は寺島眞秀君出演の影響か、フランス人をはじめとした欧米人に多く出会った。
先日、パリオペラ座のドキュメント映画を観たばかりなんですが、あちらは観劇後のディナーなんですよね。劇場にちゃんとしたレストランがあってなんですよね。
日本は、幕間にご飯を食べる。事前に食道に予約して食べる人もいますが、
客席でお弁当を食べている人って多いですよね。
あのドキュメント映画を観たのちなので思うのですが、フランス人をはじめとした欧米人には非常に奇異な風景かなと感じました。
映画を観ながらポップコーンはありますが、お弁当はないですよね。
が、欧米にはレストランシアターという歴史もあるから・・・。どうなんだろうなぁと思った。