毎年恒例の会である。このチケットを入手した際は、母が怪我を仕立ての頃で、本当に一緒に行けるのか不安で不安でありました。
この会に行き始めて随分になります。過去を振り返って、午前中プール。演奏会に行って帰りは大雪に見舞われた昔を思い出す。
数年前までは、補助席が出るくらいの賑わいのこの会でしたが、今はけっこう空席があって。何かこれからの邦楽の世界を心配するような風景です。
『外記猿』・『楠公』・『紅葉詣』・『英執着獅子』の四曲を鑑賞した。
出演者の皆さま。大ベテランの域に達して味わいの演奏会でした。
一番良かったのは『楠公』かな。様々な演奏技術をもっての彩る世界はすばらしかった。また、全体的バランスがとても良かったかもです。
『英執着獅子』は地味だった。確かに地味で良い曲かもですが。
以前、先代の望月朴清氏の演奏を拝聴して感動した事があった。
うの一調は、きっとたぶん「ここが大切」というところがあって、そこを綺麗にクリアする事が条件なのだろう。
今日は綺麗じゃなかったのが残念。
技術ではないのですね。三味線の方と小鼓の戦いなんです。
そのあたりをそのつもりで対応しなければ「素敵には聞こえない」・・・。
難しいですね。
久々の演奏会。堪能しました。