話を聞くと、うちは野戦病院のようなところかも。
いやいや、私が入職した頃は、もっと野戦病院。古典な病院だったから・・・ついつい麻痺しちゃっていますが。。。
私たちの重要な仕事の一つは点滴管理。
24時間管理はけっこう難しい。その人の体位でも滴下は変わるし、静脈圧でも変わる。それを交換時間にちょうどよく終了というのは難しい。
慎重派が夜勤だと、大量に残量を残して交換という事がよくある。
1000mlの残量が400mlというのはかなりきつい。けっこう速めてお昼頃に交換とかしていますがね。バーっと落としちゃうリスク。基本、高カロリーなので、いきなり血糖を上げてしまうリスクがあったり、いきなり多量な水分を与えての心負担とか考えますからね。
クールな人は交換時間で交換して、残量は破棄という感じなんですがね。
24時間で点滴管理している人は、その点滴が食事なのですよね。
必要なカロリーを摂るために、経口摂取の患者さんには「頑張って」と少しでも食べられるように援助します。
しかし、点滴管理となるとそういう意識が薄いのかもです。
医師は、その人の生きるためのエネルギーを考えて点滴の指示を出しているわけですね。
が、大量な残量を残して新たな交換となると、
患者さんの食事の途中で「もう時間だから下げますね」と言っているのと一緒。大好きなデザートも食べられず下げられちゃう・・・悲しいかな。
私は昔から、点滴についてはそういう意識を持って管理している。
よって、交換時間になるべく点滴残量がゼロに近い事を祈って調整します。
が、なかなか色々な条件で点滴の滴下が安定しない人の点滴管理は難しいです。
輸液ポンプというのがあります。
強制的に圧を掛けて、必要量を注入する器械です。
はっきり言って、綿密にその方の必要な点滴を時価通りに入れようと思ったら、ポンプの力が必要です。
私の経験した職場では、メインの調整は人の力。しかし、微調整の必要な薬剤を投与する時はポンプを使用していました。昇圧剤とか抗がん剤とかね。
しかし、最近の病院はすべてにポンプというところがあるらしい。
厳重にインとアウトを管理するならそうするべきですよね。が、病院の経済事情ですべての患者さんに輸液ポンプ・・・困難だと思うのですよ。が、そういう病院もあるらしい。
という事で、手作業で滴下を計算して滴下を合わせるという事のできないナースを育ててしまっているようですね。
うちに就職して、
適宜、点滴の滴下を合わせるという事に対して、
「そんな事やった事がありません」といった人がいるとか。
高カロリー輸液をやっている人なんて、それが食事なのですから・・・。
医師が指示した量を完璧に入れたいですよね。
でも、人手ではなかなか難しいからポンプがいいなぁ・・・なんて思っていましたがね。
けれど、大きな病院で至れり尽くせりの設備で働いていた人が、野戦病院的な我が病院で働くのは難しいかもですね。