私の職場は大都会の門前にある。
高層のオフィスビルとか、高層のマンションとかが多いので、とにかくビル風の強い街である。
とある真夏日。私は帽子とか日傘とか嫌い。いつものように無防備な格好で家を出る。
とにかく暑い・・・。頭が煮えたぎりそう。
なのにバスが来ない!いつもは、このタイミングで家を出れば、待つことがないのに、、、。脳みそがグツグツしながら十分。やっとバスが来た。
さてさて、この十分が体調を崩した。
クラクラ目の前が回っている。雲の上をフワフワ歩いている感じ。
何気に吐きそう。頭が重い。
たぶん完璧熱中症。しばらくクーラーで冷やせば大丈夫と思ったけれど・・・。ダメだ・・・!何気に私は元気なのだけれど、身体がパスと言っている。
脱水で血液トロトロ。それで脳梗塞でも発症したかと血圧測定。
・・・微熱傾向でしたが、とくにバイタル変化なく・・・
でも、何気にやばい感じなので上司と相談して帰宅。
さて、その帰宅の際。
職員出入り口の裏門が、消防の方々で騒然としている。
出入り口を出て、大通りを出ようと歩き出したら、目の前に黄色いテープが足止めをした。「この先は通れません」。仕方がないので表玄関に出て帰る。
あの裏道は、機動隊まで出動する大事件が起きていた。まず呼ばれた消防のお兄さんたちも超血走っていた。
野次馬な私は、元気だったら絶対に行く末を見守るのですが、、、パス。
絶対に、立てこもりか、爆弾か、薬物中毒か重大事件に違いないと思った。だから、家に帰ってテレビを見れば、ことの真相が分かると思った。けれど、予想を反して報道がなされない。
もしかして、報道できないほどの要人が人質になっての立てこもりか・・・なんて想像が膨らむ。
が、翌日、出勤して真実を知る。
どうも、職場の隣のマンションの人が「飛び降りるぞ!」とお騒がせしただけなのだそうな。
確かに、高層から人が落ちてきたら、巻き添えになったり大変ですが・・・。
そんな事で、機動隊まで出動して大掛かりでしたね。
税金の無駄遣い。お騒がせ。
そして、具合が悪くフラフラなのに足止めくらって迂回を強要。
むかつく!
真相を知って、大事でなかった方が良かったとは思いますが、
野次馬根性でワクワクしたのにがっかり・・・。
大掛かりだった割りにはくだらない事だったのですね。
しかし、絶対に薬物中毒の人だったに違いない・・・。などと「ワクワク」を正当化するために妄想を膨らませている。
笑っちゃう性格だ。