未使用ゴム栓シールに穴=点滴袋数個、異物注入か-横浜患者殺害・神奈川県警
横浜市神奈川区の大口病院で88歳の男性患者2人が中毒死した事件で、2人が入院していた4階ナースステ..........≪続きを読む≫
命を守る病院という場所で、こんな事件なんてありえない事です。
しかし、チョロチョロと病院、施設等でこういった事件が発生しますよね。
悲しい事です。
ニュースを見ていると、
「施錠されていないところに点滴が保管されていた」とか、いかにもその病院の管理不行き届きのような事を書かれていますが、そんなのは、どこの病院も同じです。考えたら危ないなぁと思いつつ・・・。法律的にそれでOKなのです。
ただ、麻薬とか劇薬、毒薬は法律的に縛りがある。
従業員が私的に使用するとか、流用するとか、そういう事がないようにしっかり管理されている。
が、その従業員が対患者さんに危害を加えるという事は想定されていない。
医療、福祉現場で働く人は善意の徒として思い込まれている。・・・のかな?
基本的に患者さんや利用者の方に危害を加える人はいないという前提で物事が考えられていると思うのですよ。
こういった現場は、思いがけず事故につながり、患者さん、あるいは利用者の方に危害を加えてしまった事に対して、そういった事が二度と繰り返されないよう対策をし業務改善が図られている。しかし、故意に行われている事は想定外。対策ができていない。
でもね、こういった職場を振り返ると、こういった事件が起きても仕方がない環境。
小さな組織はどうか分からないけれど、組織が大きくなれば、その人間関係は決して円滑ではないと思う。
職環境においては、底辺に行くほどに理不尽な扱いを受けたりと人間関係において大きなストレスを被っていると思われる。
患者、利用者も万人が感謝の人ではない。人を対象とする仕事は仕事自体に大きなストレスを生じる。
どの人も事件を起こしそうな人ばかりですね。
看護学校というところは、徹底的にナイチンゲール精神をたたき込み、倫理観を持って仕事に対して善良である事を教育される。
就職したあとも、その善良な倫理観をたたき込まれる。
一般社会を経験して、看護の世界に飛び込んだ私は、
それがとても歪に感じたのですが、これが、多くの人がこういった事件を起こさない秘訣なんですね。
最近の医療・福祉現場は、全く教育を受けずに働ける受け皿になっている。
リーマンショックの時に、仕事がなくてこういった現場に飛び込んでいる人がいます。
けれど、大概の人は理不尽な人間関係とハードな仕事に耐えきれずに辞めていった。
あの障害者施設の残虐な事件もそう。あの有料老人ホームの事件もそう。
結局、倫理観をたたき込まれ何があっても善良であれという事を教育されていなな人が多く現場に入ってきてしまった事が、
医療・福祉の現場の安全を崩していると考えます。
もちろん、ナイチンゲール精神をたたき込まれた人の中にも逸脱者はいると思うけれどね。
この事件は、
この事件発生前に起きた事などを考え、職場の人間関係のゆがみ。底辺に行くほどに理不尽な人間関係に対する遺恨がもともとの理由だと思う。
そんな八つ当たりで、守るべきものに危害を加えてしまったのでしょうね。
あってはならない事ですけれど・・・。まあ、想像で決めつけはいけませんが。
ですがね、
私たちのストレスを大きくしてくれるのは
「施錠していななところに点滴を保管!」というようなマスコミの煽りです。
管理を厳しくするほどに私たち現場の仕事量は増える。
人間の許容量は決まっていますから、結局は患者さんなどに反映。
決まり事に一生懸命になって、垢まみれで爪も伸び放題。仙人のような患者さんを増やすばかりになってしまいます。
まあ、考えてみれば看護師だけが土日関係なく働いていて、薬剤師等が土日お休みというところが問題かも。休みの日も薬剤師が出勤していればこういう事にならなかったかもですね。
この事件。早く解決してほしいですね。
思わず、投与前に輸液の本体を振って泡立たないか確認してみました。