七月最後のお稽古@・・・越の手に泣いた | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

昨日は、夜勤明けで夕方よりお稽古であった。

夜勤・・・。静かではあったが休憩タイムが無かったし、もうネムネム。

家に帰って二時間くらいお昼寝したけれど、、、

やっぱり眠いなぁ。

以前に比べて、夜勤明けのお稽古が辛い気がする。こんな時に老いた事を感じる。

何時までも二十代、三十代の気分でいるけれど、

やっぱり、着々と年齢を重ねているんだな。


さて、

小鼓は『娘七種』の続きでした。

やっぱり、大皮時代の手が染みているのか、夜勤明けでニューロンの動きが混戦しやすい時のお稽古。

大混乱。分かっちゃいるのに、つい昔の手が出る。本当にこの曲は危険極まりない。

でも、好きなんだよなぁ♪

そうそう、以前、この曲のお稽古をしていただいた時、

「日本舞踊の市山流の娘七種の踊りは面白い」というお話を伺いましたが、今日もそのお話が出ました。

曽我十郎と五郎が大小鼓を打ち合う振り付けがあるそうで、、、、

ぜひぜひ観てみたいものです。

初演は江戸中村座。曽我十郎を二代目市川高麗蔵。曽我五郎を市川瓣蔵。静御前は中村富治という配役で興業。

当時の振り付けは、残念な事に残っていないそうなのですが、その当時の役者評みたいなものが残っていて、静御前が舞を舞い。十郎が大鼓を、そして五郎が小鼓を打ったと記されているそうです。

という事で、この古い振り付けが市山流という流派で伝承されているそうです。

市山流・・・。あまり耳にしない流派ですが、そもそもは大阪の方で市山七十郎という方が創始。その後、三代目が新潟に本拠地を移したという日本舞踊の流派らしいです。

ここの流派の『娘七種』。ぜひぜひ観てみたいのですが・・・

何時かそういう機会に恵まれると嬉しいな♪


太鼓のお稽古はニューカード。

『月の巻』を引いたが、この曲はここ最近に復習したばかりだからとパスとなった。

やった事は覚えているが、いざとなると絶対に打てないなぁ。

で、次に選択したカードはなんと『娘七種』であった。

この曲の太鼓はけっこう記憶から蘇りやすいのであるが、一か所だけ「無理!」というところがある。

それが“越の手”。あまり出てこない手なので「???」。この曲にしか使われていないという訳ではなく、けっこう忘れた頃に出てくる単語なのですが・・・。いつも「???」。覚えにくい。


さて、この曲の難しさは最初の“序の舞”の入り方。三味線の出だしが二通りあるので注意が必要。

あと、私的に難しいと思っているのは、出端の出だし。その前が小鼓の一調。「若菜のご祝儀」で締めくくられて“出端”になるのですが、この出端のスタートが難しい。つまり滑らかに「若菜のご祝儀~ィ♪天天」という感じになるのが難しい。

「天天」間を端折って次にスタートしちゃう事が極々稀ではあるがあるらしい。

ゲッ!そんな事になったら・・・。私・・・絶対に無理です。どう修正していいやら分からなくなります。

でも、プロというのはそういう時でも、涼しい顔をして対応しなくちゃいけないのよね。本当にすごいなぁと思う。




ああ、眠いしお腹が減ったぞ!の帰り道。

渋谷の空は夕焼けが覗いていた。

でも何故か雨が降っている。

早く梅雨明けしないかな?!


さて、八月のお稽古の前に藝大の公開講座♪

何かワクワクするなぁ。

今年もしの笛に挑戦。頑張ります。