藤舎囃子研究会に行ってきました | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

今日も暑かったですね。真夏以上の暑さ・・・。

当初は着物を着て行く予定でしたが、熱さに負けてパスいたしました。


さて、隔年年末に開催される研究会。なのに、今年は夏の開催で吃驚。

何故・・・。

何故・・・。

暑いさなかに、熱い演奏・・・。なんか、心のどこかで引いている自分。・・・歳を取ったなぁ。


本日も司会は女優の一色采子さんでした。バンビのようなまなざし。いつもお綺麗。彼女はお家元のお弟子さんです。

金魚の絽のお着物がとても素敵でした。


この会は囃子方の勉強会なので、地方はとても豪華メンバー。もうワクワクドキドキでした。

六番。かなり濃厚なプログラムが演奏されました。


『天地の(あまつちの)』

お囃子のみの楽曲でした。なかなか打楽器で表現するというのは大変な技。

大皮の良さピカピカ。

この曲は大皮の曲なのだろうか。

もし、大皮が得意な演奏家だったら、この曲を演奏したいという夢を持つ。

未知の音楽でワクワクとしながら聴きました。


『旅』

大好きな、三世今藤長十郎氏の楽曲。

蔭の楽器が大活躍の曲。楽しい曲です。

存知よりの若手の演奏家さんお二人が大奮闘。

本当に頑張っていて感動しました。

これからの成長が楽しみ♪頑張ってね^^


『鷺娘』

三味線は、大好きなもと師匠。とっても繊細で聴き心地のよい音色。

しかし、y師匠の音締。並ぶ人が壊してくれる。

何でそんな無神経な三味線を弾けるのだろうかと・・・。

しかし、もっとムカムカしたのは、後ろの席にいらっしゃった奥様。太鼓地以降からお好きらしく、ずっと鼻歌でカラオケ気分で唄っていらっしゃった。

y師匠の三味線を堪能したかったのに・・・邪魔です。うるさい!

たまに、演奏を聴きながら唄っちゃう人いるんですが、本当に観客としては邪魔。

私は、舞台上の人の唄を聴きたいのに、あなたの下手な鼻歌を聴きたくないのですが・・・。

本当に・・・。演者にも失礼かと!


『佐渡の世阿弥』

笛壱管の曲。

以前、名生氏の『鶴』という曲を聴いた事があるが、あちらの方がインパクトがあった。

地味でしたが、笛の音を楽しめたひと時でした。


『賤機帯』

お家元の“風の一調”入りのこの曲。以前、真しほ会でこの演出で拝聴した時も感動でしたが、今回も超感動でした。

すべての演奏が素晴らしかった。

タテ三味線の六三郎氏。上手すぎ。音締プラス技術で魅了されました。

唄は杵屋直吉氏率いる美声軍団でしたが、バランスピッタリで非の打ちどころのない演奏。囃子方もメンバー全員がバランスよく素晴らしいの言葉以上のものが出て来ませんでした。

我が師匠。太鼓を演奏。

振りは大きく、観客の耳に優しい打法。いつも師匠の太鼓を聴いていて研究しなければと思うのですが・・・。やっぱり振りが大きいと野蛮な音しかでません。どうしたら・・・。

師匠といい、お家元といい、本当に我が芸を育ててくれるお手本の宝庫。

弟子というのは、そもそも師匠から芸を盗み取るというドロボーでございます。

きちっと盗めてこそ、よい弟子なんだと思いますが・・・。

本当に、宝を目の前にきちっと盗賊稼業がきちっとできたかなぁ・・・。


『春日竜神』

とても迫力があって、素敵な演奏でした。

いつも大皮を打たれている呂秀氏。いやいや、中井氏を卒業して呂秀氏に。それがきっかけでタテ小鼓を打たれるようになりましたが、やっぱり大皮を打って欲しい。

きっと、大皮にイライラしていらっしゃったのではないかも・・・。

頑張れば頑張るほど、音が悪くなるというのがお囃子系の打楽器。

特に大皮は難しい楽器ですね。


今日は、楽屋でも客席でも顔見知りにお目に掛れて嬉しかった。