縁あって | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。



先日、ネットオークションで小鼓を落札しました。
もともと、あまり状態が良さそうな感じじゃなかったのですが…信じられないお値段。お稽古用小鼓(合皮ではない小鼓ですが)の値段の1/10~1/100位と思われて結構です。
商品が送られてきて、皮はかなり傷んでいて修理しなくちゃいけない感じでしたけれど、胴は磨けば使えるという状態でした。
時代は不明ですが、胴は鉋目は入っていませんが手彫りという感じで古そうです。今作られている小鼓の胴は機械彫りなのでツルルンとしています。
古い小鼓の胴は磨かれて、黒の漆が薄くなって下地の朱の膠の色が出てくるという話しを以前聞いた事があるのですが、この小鼓の胴も真っ黒と言うより赤黒い感じです。
送られてきた箱から出すと、埃だらけで小鼓を愛するものとしてはなんという可愛そうな状態だったのですが、こういった漆器を磨く特殊なクリーナーを使って丹念に汚れを落としています。
ぜんぜん、漆器の美しい艶がなかったのですが、やっと写真のように艶が出てきました。
さて、楽器としてはどうなのかな?
うーん、余り音が出なさそう。
お椀の部分が、家にある胴に比べてやや厚めなんですよね。
けれど、縁あって家に来た小鼓です。
大切に扱いたいと思います。
皮・・・どうしましょうかね。かなり痛んでいて。。。
修理にはすごいお金がかかりそうだし。。。
考え中です。
順番があるしなぁ。。。

ネットオークションで小鼓を。。。と言うのはかなり勝負ですね。たぶん付いている値段からそんなに凄い楽器とは思えません。
楽器としてというより、蒔絵の価値という感じですから。
蒔絵が綺麗でも楽器としてはどうだか分からないし。
やっぱり、いいものを手に入れる時は実際に見て触って、楽器について詳しい人の意見を聞いてじゃないと難しいですね。
ちょとした衝動買いという感じで入札して、まさか落札できるとは思わなかったのですが、縁あって家に来た小鼓。これはこれで大事にしますが。。。

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